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内容説明
天下統一を目指す織田信長の家中にあって、異例の出世を遂げた明智光秀。その片腕として、縦横無尽の活躍をしたのが、明智左馬助である。戦場で武勇を轟かせるだけでなく、光秀の帷幄にあって策を献じ、ときには敵方との交渉役も担った。そして本能寺の変から山崎の合戦――明智家滅亡に際し、「湖水渡り」でその名を馳せた“智勇兼備の将”の、颯爽とした生涯を描いた力作長篇小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maito/まいと
4
割とシンプルに読める1冊。全体像が見えるが故に、若き感性を持つが故に、光秀と信長の間で苦悩する左馬助が、どういう流れで本能寺までいくのか注目です。あと、武術や馬術の達人にもかかわらず、戦闘シーンがほとんどないのが残念。本能寺後の光秀と左馬助の動きにもっと項を割いて欲しかったなあ。2010/09/03
なつきネコ
2
ほとんど伝説域にしかいない人物、明智光春だったが、時系列をなぞっただけだし。ほとんど伝承の域を出ないものだし、信長にひたすらヨイショする光春だったり、信長も彼が欲しいだとか。大事な本能寺や山崎の戦いをアッサリと流している。あれだけヨイショするなら光秀と信長に挟まれ苦悩に本能寺への流を見たかった。馬術が中心のわりにその辺りが薄すぎてどうだろうか?2014/12/30
一馬
1
読んではいけない。史実を時系列に並べただけで、文章はただの説明文で小説の態をなしていない。その史実も『明智軍記』のように信憑性の低いものや、高柳光寿本のように最近の研究成果からみるともう使えないもの、その他小説等を典拠にしているといういい加減さ。左馬助の末裔が坂本龍馬だという伝説の域を出ない話を断言していたり(トホホ)。せっかくの珍しい左馬助主役の本なのにがっかり。光秀や左馬助の年齢も断定しているが、むろん決定的な根拠のない話である。左馬助の妻碧子の描写がネチネチといやらしい。2011/02/25
ミコト。
1
起伏なく左馬助+光秀の生涯についてさらっと書かれている感じ。信長と光秀が対比して書かれてる分キャラはたってる。だが、一番の盛り上がり部分の本能寺の変後もさらっとしてるのでもう少し内容が欲しいところ。とりあえずあまりに左馬助が信長を庇うので、光秀が不憫に感じた…2010/11/16