内容説明
リクルートから杉並区立和田中学校へ――。東京都初の民間人校長として、著者が2003年より5年の在任期間中に行った教育改革。進学塾と学校をつなぐ「夜スペ」、世界と教室をつなぐ[よのなか]科などの画期的なプロジェクトから、情報編集力を身につける教育法まで、新しい学校のあり方を追求した和田中プロジェクトの全貌がこの一冊に凝縮されています。教育のみならず、あらゆる問題解決に役立つヒントが満載!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuichi Yamasaki
7
以下備忘録。砂ぼこりの校庭を緑に変え、土曜寺小屋ドテラを開き、子供の集う図書館を作る。民間塾サピックスと提携した5を6にする夜スペ、pisa型問題への取り組み。正解から納得解を導く指導。親と子のよのなか科のすすめ。世の中問題に対して自分の意見は言えるのか。一授業に対して1000円のコストに相応しい授業を先生は出来ているか?素晴らしいなぁ。自分の住む地域の学校はどうなっているんだろう?2015/11/24
Yohei
5
★★★★☆社会で問われるのは『正解』でなく、世の中の物事の『つながりを連想する力』だと説いた本。教員志望と組んだ土曜寺子屋(ドテラ)塾が手を組んだ放課後の講座「夜スぺ」など、リクルートで身に付けたクリティカル(鑑識眼ある)シンキングを生かせば、学校がここまで変わるのかと思わせる内容。正解のない問題への取組み方として、「ありもしない正解を探して100回会議を重ねるより、始めたあとに100回修正を加え進化させたいったほうが遥かに有効」とは正論。代案も持たず相手の企画の粗探しをする輩がいかに多いことか。2015/10/30
navyblue
4
著者はリクルートから杉並区立の中学校の校長となり、さまざまな改革を進めていく。土曜日に寺子屋風の補習コースや、有名進学塾の夜間コースを導入し、以前に大きな話題となった。その他にも校庭の改修、図書室の改善など、自由でユニークなアイディアを形にしていった。与えられた条件の中で、どのようにして計画を実現させていくかということについては、あらゆる仕事の場で参考になるだろう。大切なのは人と人をつなげること、そのつなげる力こそが、成熟した時代のリーダーシップの形なのだ。2016/11/22
の
3
PISA型読解のところあたりは一教師もすぐに取り入れられる。購入する携帯電話の数式化なんて、すぐに取り入れられるはず。2013/06/26
みちみち
2
難しかったー(>_<)でも大事なことを言われてる気はした。フィンランドの教育についての話も出てきてよかった。つなげる力を発揮できるように訓練がいります(^^;;2016/06/13