内容説明
幼稚園で働くジャニンは最近入園してきた少女が気がかりだった。5歳のトリーシャは他の子と遊ばずに大人と一緒にいたがるのだ。話を聞けば、仕事のため街に住む父親に会えなくて寂しいという。ジャニンは事態を黙認できず、家庭訪問をすることにした。少女の父は富と権力を誇る名門キャラウェイ家の次男キャメロン。彼の圧倒的な男らしさに戸惑いつつもジャニンが意見すると、キャメロンは口出しするなと言って真っ向から対立してきた。幼い娘を放っておくなんて、この人は最低の男に違いないわ！彼女は怒りのあまり帰ろうとするが、嵐のせいで足止めされ……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
8
何度か読み返したけれど、感想をまとめにくい。ヒロインの抱えている問題を書いてしまうとネタバレになってしまうし、書かないと一番言いたいことが言えない。人って気づかないうちに他人を傷つけるような発言をしているんだなと。ヒーローが初対面で言い放った言葉はヒロインを深く傷つけるものでした。絶対忘れられないだろうと思うくらい。でも、ヒーローとふたりでこれを乗り越えない限り未来を築くのは難しい。結婚相手に何を求めているかとかじっくり考えると意外に重いテーマ。ところでヒーロー一家って災難続きなんだなとふと思う。2014/04/12
ぽこ
6
ヒロインの家庭に対する切望感や、ヒーローへの献身的な態度がとても感動的でした。傷ついた過去を持つ二人が、少しずつ心を寄せあい、困難を乗り越えていくのが素晴らしいです。気の毒なヒロインが、幸せになってくれて本当に良かったと思える作品です。2015/05/11
