講談社Birth 覆面作家のため息

著者名：西藤潤【著】

講談社（2015/03発売）

• ISBN：9784062828260

内容説明

人気の覆面作家・二宮散弾寺がいかに素晴らしいか、京王線車内でカワイイ彼女に力説している金髪大学生を目撃した「俺」は、あまりの絶賛ぶりに影響され、彼の小説を読み始めることに。そしてある日、調布のマックでその二宮を読んでいる時、あの金髪大学生が入ってきた。もし二宮散弾寺のフリをしてみたら。で……。覆面作家にふんする俺と、彼の大ファンとの、デタラメ過ぎる交流が始まった！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[zazo嶋]

Birthシリーズ。...もう読まないって言ってたようなw。で、最近の舞城祭り状態の講談社ならではの作品。今作に登場する作家「二宮散弾寺」が舞城氏を思いっきり思わせ、そのリスペクトっぷりがちょっと...ヒくw。一瞬にして読み終わり、読後に残るものは「舞城」という名前という何だか良く分からん作品。Birthって同人誌だと思えば、腹が立たない様な気がしてきた。

2010/08/21

[xxxkayuxxx]

二度と買ってたまるかと心に決めていた講談社birthをうっかり買ってしまったのは目隠しして本屋を歩いていたからではなくてこの本が開始三行であからさまに舞城王太郎オマージュだったから。(じゃあ立ち読みはしてたんですね)。実際はオマージュというかパスティーシュなんだけれど、デッドコピーと言われかねない。ラノベと漫画で育った舞城チルドレン。作風を借りれば確実に比較されるし、そうなれば技術か才能かで、この作者はどう考えてもその礎になる経験が足りないと素人目にも思う。浅いのか狭いのかは知らん。編集者何とかしろよ。

2013/03/20

[トミー]

感想で言われているほど悪い作品ではなかった。 「はいはい、ここはこうなんでしょ？」という思惑を裏切る展開。 「こいつ、これどうするんだ？」という行動には、すべてそれなりの答えが用意されている。 このレーベルのこと自体は知りませんでしたが、この作品は、紛れもないサスペンスでした。面白かった。

2013/07/29

[長島芳明]

ジェットコースターのような急展開が続くが、無理な展開ではなくサクサク読める。30ページぐらい読んだらこちらもエンジンがかかってきて最後まで休むことなく読めた。声に出して笑うことが出来る、とんでもないギャグ小説だ。

[サクラ青木]

読み始めは、自分と合わず本を閉じようかと思ったけど、結末はどうゆう展開になるのか気になったので、なんとか読了。若者言葉がどうしても馴染めなかった。

2012/10/15