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内容説明
病いとは戦わない、顔が信用のもと、神様はすぐそこにいる、米さえ食べられれば……大切なことはみんな落語が教えてくれた! 生き生きと語り継がれる江戸庶民の暮らしと知恵に学ぶ。(講談社現代新書)
目次
病いと戦う馬鹿はいない
神様はすぐそこにいる
キツネタヌキにだまされる
武士は戒厳令下の軍人だ
火事も娯楽の江戸の街
火消しは破壊する
江戸の花見は馬鹿の祭典だ
蚊帳に守られる夏
棺桶は急ぎ家へ運び込まれる
死と隣り合わせの貧乏
無尽というお楽しみ会
金がなくても生きていける
米だけ食べて生きる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鉄之助
206
江戸の暦の仕組みや、火事を知らせる半鐘の鳴らし方など、具体的な江戸のトリビア満載。江戸時代の1年は、いったい何日あったのか実際に調べた表が面白かった。2020/06/13
スパシーバ@日日是決戦
97
{2010年} 病い/神様/キツネタヌキ/武士/火事/火消し/花見/蚊張/棺桶/貧乏/無尽/金/米/京と大坂と江戸と、をテーマにした落語を通して江戸の気分をリアルに想像してみよう。士農工商の身分制度が存在していた時代、医者は診断はするが治しはしない、異常なほど多かった大火に怯える商家、当たり前だった掛け売り(ツケ)、住み込みで食事は出るが一人前になるまで無休だった丁稚奉公(今ならブラック企業確定!)。利便性や快適性を追求した結果、恩恵を受けているものは数知れないが、失ったものも..。2015/12/22
mitei
19
あるブログの書評を見て読んだ。作者の口語調の話し方が好感が持てた。江戸時代の人はいかなる生活をしていたのか、現代とは違うのか、同じなのか?という疑問に答える一冊。2010/12/23
藤月はな(灯れ松明の火)
17
作者の落語に対する愛や落語から見える日本の形態が読めて面白かったです。小学校の時に落語本を夢中になって読んだことが懐かしく、思い出され、また、読みたくなってきました^^所々に歯切れのいい作者のしゃべりもあり、一種の落語を聴いているような気分になりました。(お恥ずかしい事ながら実際、寄席へ行って聴いた事がないのですが・・・)ちなみに落語好きで私の家で家事を担当している父の生活がだいぶ、落語世界の影響が強いことが分かりました(笑)2010/10/17
こだま
15
落語から江戸の様子を知るという内容。落語を聞きに行きたいと強く思った。2015/11/05