洋平へ - 君の生きた20年と、家族の物語

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洋平へ - 君の生きた20年と、家族の物語

  • ISBN:9784072737323

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内容説明

授かった3人の息子は、それぞれタイプの異なる障害児だった…長男の洋平は施設で暮らす20才になる重度障害者。次男のダイは私立高校に通う高校3年生で、高機能自閉症。三男の航は特別支援学級に通う中学3年生、知的障害もある重度の自閉症児。そんな三人の息子に恵まれた佐々木家の父と母は、たいへんなこともたくさんの心配も、ユーモアと愛で乗り切って、生きてきた。重い運命を生きながら、どこまでも明るく、そして涙なしには読めない感動の書。

目次

父さんから洋平への手紙 佐々木博之
はじめに 佐々木博之
さんさんさん リターンズ 佐々木志穂美
つながった
ファーストシューズ
チューリップ畑
運命
恩返し
「困った子」
かさ
制服
卒業
スロウ スロウ
死というもの
幸せなはずはない
ウグイス
人のなかで

自転車
えらかったね
修学旅行
人間GPS
自立
カミングアウト
才能
失うこと

泣きまね
手をつないで
兄弟
戦争に想う
先生
手紙
分かれ道
運命の出逢い
ま、いっか
成人
父さんから二十才になった洋平への手紙 佐々木博之
長い長いあとがき 洋平の死 佐々木志穂美
解説 カタクリのような 玄侑宗久

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

昭和っ子

19
「中学時代、特にダイをいじめていた子は勉強もスポーツも優秀だった。「一番でなければ」と育てられた子に、ダイは価値なく見えたのだろう。でも、その子が、その価値観のまま生きて行くなら、この先、もしなんらかのトラブルで人よりうんと負ける経験をしたとき、自分を許せないと感じるのではないだろうか」「いま、自分で自分の命を絶つ人が多い。そこにはいろんな理由があるのだろう。自分を愛せなくて自分をやめてしまった人もいるだろう。もし、何があっても自分を愛せる心を持っていたら、死に至らなかった人もいるかもしれない」2016/03/13

ココユキ

4
自分の子育てのことを反省させられて胸が痛くなりつつも、洋平くん、ダイちゃん、航くんの日々に笑わせられたり泣かせられたりしました。さっと読める本だけど感想にするのが難しい。心の中に沸き起こる様々な思いや気持ちが多すぎるのだろうな。エッセイの力を感じました。洋平くんの付き添いで泊まり込んだとき「夜中に(しゃべることが出来ないはずの)洋平に呼ばれたような気がして起きることがあった」というお父さんの話は、実体験した人も多いエピソードなのじゃないでしょうか。2016/02/17

リリィ

4
泣いた。笑った。 結構軽く口にされてる気がする「死ね」って言葉。私も聞くたび胸が痛く悲しい気持ちになる。「死」って、懸命に生きたゴールであってほしい・・・本当にそう思います。 2013/01/20

くるみ

3
凄く温かい気持ちになりました。明日も元気に幸せでいてほしい。2010/10/23

蒸着ヒートジョーカー

2
勝手に流れ出す涙、それを止める術を私は知らないのであった。おとーさんの味のある文章にも胸熱。2013/10/06

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