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内容説明
何にもケチをつけず一日過ごしてみる。天皇陛下のようにスローに、徹底的に自己を抑えて喋る。正義で相手を論破することをやめる。むやみに「すみません」を言わない。身近で大切な人に対してこそ幻滅しておく――とめどない欲望・イライラ・不安から解放されて軽やかに生きるために、若き修行僧が日々の生活の作法を手ほどきする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はたっぴ
84
【幻冬舎文庫編集部のジャンル別オススメNo.1】のエッセイ部門より。小池さんの著書は、さりげなく辛辣で相変わらず耳が痛い。仏道からのアプローチで、腑に落ちる言葉(仏法)がさらりと書かれてあり、付箋を貼ってもきりがない。今回は「自分濃度を薄める=沈黙」というテーマ。自分濃度が高い人は、プライドの傷口から「自分病」の病原菌が侵入して、自意識の肥大が止まらなくなり、他人から何か言われると、相手を攻撃したり、長々と言い訳を始めるという。…思い当たることばかりだ。自律してしなやかに生きるのは難しい。再読必至。2016/05/08
団塊シニア
51
ダメならダメ、気持ちをゆるく、相手に多くを求めない、軽くほどよい距離感等、欲望=ストレスを他の著書同様力説してるところが読みどころです。2015/01/10
KAKAPO
40
この『沈黙入門』は、小池龍之介さんが、放蕩生活ゆえに大学を二留していたころから、修行をぽつぽつと始め、何とか卒業して「イエデカフェ」を営んでいたころの間に「家出空間」というウェブサイトに書き続けていたいたもの、とのことです。おそらく、自意識過剰であったために、様々な"上手く行かないこと"に出会い、挫折を経験し、その状態から立ち直るために、その時の自分を客観的に見詰めることを通して課題を発見し、師から教えを乞うのではなく、自分自身の力で仏道に接近し開眼していった過程の記述とも言えるのではないかと思いました。2018/12/14
D21 レム
32
自分を他人事のように眺めてみることで、感情が客観視されて落ち着く。自分濃度を薄めるには、自分語りやケチをつけるのをやめる。他人をむやみにけなしたりほめたり、謝罪ばかりしない。悪口を言ったり、嫌な話を我慢して聞くと、体に毒が回る。早口とは欲望に駆り立てられている状態だから、ゆっくり話す。苦しみは心が作り出すことを理解し、感情に邪魔されずに仕事して、雅で気品がある人でいる。感謝を要求しないためには、貸したCDの感想を聞かない。家を根底から片付けて不用品をばっさり捨てるのと似ている!2014/08/30
だーぼう
29
心に残ったかと思えば、気づいた時にはすっかり忘れてしまっている。間違いなく再読することになりそう。ブログに感想を書きました。2016/03/30