権力の館を歩く

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権力の館を歩く

  • 著者名:御厨貴
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 毎日新聞出版(2013/12発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620320083

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内容説明

歴代首相邸や政府・政党の建築物を訪ね、その空間と時間から権力者達の本性に迫る。
建築と政治の関係性という全く新たな視座を打ち立てるノンフィクション。

<目次>
「権力の館」の所在地
序論  テーマとアプローチ ――建築は政治を規定するか――
総論一 西園寺の「坐漁荘」と近衛の「荻外荘」――「衣食住足って政治を知る」世界――
総論二 「権力の館」をめぐる栄光と悲惨のパノラマ――『風見章日記』が捉える「建築と政治」――

序 権力の館 事始め
マッカーサー GHQ跡第一生命館 皇居を睥睨できぬひたすら実務の部屋

I 権力者の館
吉田茂 大磯御殿 政治も普請も道楽尽くす
吉田茂 目黒公邸 ワンマン好みの宮様の「光の館」
鳩山一郎 音羽御殿 人々を呼びこむ日だまりの丘
岸信介 御殿場邸 見果てぬ夢を館に託す
池田勇人 信濃町邸 箱根仙石原別邸 いつわりなき庭と石への執着 ほか

II 権力機構の館
首相官邸 上 保守本流は住まず、保守傍流と平成流が住む館
首相官邸 下 秩序と安定と孤高の館に「魔性の力」は蘇るか
貴族院・参議院 議事堂に埋め込まれた変わらぬ天皇秩序
衆議院 戦前戦後を生き抜いた垂直的な階層構造と配室 ほか

III 政党権力の館
自由民主党本部 出入り自由、機能重視の「繁華街」
砂防会館 インフラ整備を背景に、党本部そして政権派閥の館へ
宏池会事務所 風化する保守本流の聖地
日本社会党(社会民主党)本部 フル回転した江田人脈 ほか

結 権力の館 事納め
小沢一郎深沢邸 「要塞」と化す政権交代の象徴

「権力の館」の原風景とコラボレーション
――あとがきにかえて――

目次

1 権力者の館(吉田茂 大磯御殿―政治も普請も道楽尽くす 吉田茂 目黒公邸―ワンマン好みの宮様の「光の館」 鳩山一郎 音羽御殿―人々を呼びこむ日だまりの丘 ほか)
2 権力機構の館(首相官邸 上―保守本流は住まず、保守傍流と平成流が住む館 首相官邸 下―秩序と安定と孤高の館に「魔性の力」は蘇るか 貴族院・参議院―議事堂に埋め込まれた変わらぬ天皇秩序 ほか)
3 政党権力の館(自由民主党本部―出入り自由、機能重視の「繁華街」 砂防会館―インフラ整備を背景に、党本部そして政権派閥の館へ 宏池会事務所―風化する保守本流の聖地 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroki Nishizumi

4
衣食住の中で住の影響が最も大きいとする著者によるお館巡り。これを読むと政治家の怨念を感じるし、善し悪しは別として、今のような小粒な政治家は何か情け無いと思う。2020/11/25

Haruko

2
貴族院議員を祖父にもつ著者による東京建築散歩。前半は昭和の宰相が腐心した周辺との距離感を現す私邸 別荘の考察によるさらりと読ませる政治史になっている。 だが、後半の建築学の視座でえがかれている最高裁判所を始めとする歴史の舞台となった歴史的東京建築散歩は、耳学門の域でこなれておらず退屈。2017/09/06

ぼのまり

2
歴代の首相の私邸や省庁舎、政党本部など、日本の権力が集まる建物を中心に、これまでの歴史を含めて振り返る。特に歴代首相の私邸、別邸は写真を通してでも、そこで重要な政治決定がされたエネルギーが今も残っているように感じられた。プライベートとの分離など動線に気を配る人もいれば、あえて混在させる人もいる。目指す政治がその建物、空間に凝縮されていて、面白い1冊でした。2013/07/03

kiltcool

1
建物が政治権力に及ぼす影響や政治権力が建築を規定するさまがかいま見えて、楽しい視点を提供してもらった感じ。2014/03/23

渓流

1
無機質の冷たい鉄とガラスとセメントという素材を使って、温かみのある人間味豊かな建物を作った鬼才の建築家安藤、建物という無機質の空間もそこに住む住人の個性によって色んな風合いが出てくる、そんな思いを持って読んで見ようかと手に取ったが、その思いを存分に満足させてくれる内容ではなかったカナ。座談のネタにはなろうか。2011/01/06

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