内容説明
学校に行かなかった子ども達がいきいきと過ごす中学校。入学するのに「不登校」が条件になっている私立中学校が新しく生まれた。著者は不登校の子どもたちと向き合って30年。学校外の居場所・フリースクールを開設し、学校に行かない・行けない子どもたちの成長を支援してきました。学校に行かない子どもたちが苦しまずに、育っていける場所を一から作り活動してきた様子を描いた3年間の記録。
目次
序章 こんな中学校がある!
第1章 フリースクールを生かした公教育
第2章 シューレ中学の設立奮闘記
第3章 はじまる!―子どもとつくる学校
第4章 つくり続ける!―子どもを大切にする学校
第5章 いのちの輝きをみつめて―課題と展望
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ケニオミ
14
株式会社の教育機関に勤めていた時に、特区を利用して学校法人設立を目指したことがあります。この春から特区を利用して学校法人設立のお手伝いをすることになるので、現に特区を利用して東京の葛飾区で中学校を設立させた東京シューレの設立に向けての取り組みを本書で勉強することにしました。やはり、手強い東京都において、前人未到の不登校児童・生徒のための「学校」をつくるのは並大抵の努力ではなかったようです。途中で、東京都からの嫌がらせのように思える認可基準変更もあったようです。でも、お手伝いするからには、頑張らないとね。2015/03/07
Te Quitor
9
どの学校も子どもをいちばん大切にしているだろう。しかし入学の条件が「不登校」という学校は他に無いのではないだろうか。2007年に開校された東京シューレ葛飾中学校はフリースクールから出発した私立の『子どもが創る学校』らしい。実は自分もプチ不登校経験者なので少し感慨深く手に取った。ただの個人の持論だが「大人が子ども側の視点に目覚めた」なんてものは大人の驕りでしか無いと思う。でも子どもの人権について考え抜かれた学校が存在するというのは意義があるのだろうな。と。寝不足の頭でぼんやり考えながら読了。2015/06/24
fiddler05
1
フリースクール活動に取り組んできた奥地圭子さんが、経済特区を利用して、不登校生徒のための私立中学を創設する顛末を記した本、理想を現実にするために重ねた苦労が読み取れる、あらためて、教育が誰のためにあるのか、私たちにとって必要な学校や学力とは何なのかをかんがえさせてくれました、2020/11/08
Shun
1
「フリースクールが「教育」を変える」とともに、立て続けに奥地先生の著書を読了。いずれも東京シューレの話ではなく「不登校が条件」である東京シューレ葛飾中学校の話だが、こちらのほうは実際のカリキュラムや設立後の出来事などが詳細に記されており、たいへん興味深かった。教育現場で働くならこういう学校が良いなあ、と思ったが、残念ながらいま自分が取得しているのは高校のみの教育免許だ。機会があれば見学してみたいなあ、と思うほど、この中学校にとても関心を持てた。2017/07/04
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