内容説明
時の人々を迎え、躊躇することなく旬の話題ついての本音を引き出し、予測不能の展開が視聴者を惹き付けた伝説的なディベート番組「サンデープロジェクト」。2010年3月末は番組終了した。
世の風潮に流されることなく、話題の当事者に鋭く斬り込んでいく番組姿勢から一部の政治家たちは「番組に出ると政治生命が終わる」とまで恐怖し、「日本で一番危険な番組」とまで評された『サンデープロジェクト』の総括が本書。 海部をはじめ、宮澤、橋本首相は番組がきっかけで退陣に追い込まれ、日本政府がひた隠す北朝鮮拉致被害者の安否については北朝鮮高官にじかに話を聞き真実の言葉を引き出した。他にも、スポンサーとなっていた商工ローン「日栄」の社長を一斉家宅捜索の翌日出演させ真相を追及するなど「タブー」と言われていたことに挑戦し続けた。 そんな、日本の重要局面で番組が世に問いかけた21年間にわたる「真実」の波紋がどのように広がっていったのかをつづる。 政局の裏では何が起こっていたのかを知り、政治がどう動いてゆくのかを占う上でも必読の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
25
著者が当時の政治家、名士と会って、どういう印象を受けたかどうかということを書いている。自分は若く、サンデープロジェクトという番組を知らないが、その番組の企画と司会を務め、政治討論をしていたそうである。エピソード自体は面白く読んだが、そこから引き出される著者の考えは、番組の盛り上がりという点では良いが、日本の未来を考えるという点では、的外れな印象を受けた。討論も極端な意見を多くの人でぶつけ合うのではなく、4、5人で多様な視点を盛り込んで議論する形が視聴率はとれないかも知れないが、私には望ましい。2017/02/15
たくぼん
5
★★★☆☆田原さんの本は初読み。サンプロ、朝生ともに、観だすと止まらないのは、徹底して当事者同士で議論をぶつけ合うことかもしれない。その手法により平成の政治動乱?をわかりやすく説明できる内容となっていた。その中での一言。「権力は叩けば叩くほど新しい発想、政策が出てくるものだと考えていたのだが、新しい発想、政策を作り出す力量、能力が欠如していることが分かった」まさしく、政治だけではなく、企業でも、権力を持てば持つほど、思考が硬直する傾向があるように思う。残念だけど、ほんと。2013/01/31
Akio Kudo
1
★★★★★ ちょっと取材対象に近すぎるんじゃないかと疑問は感じるが、非常に読みやすく、面白い。政治家の実像や嘘つきぶりに国民がどれだけ惑わされているかも分かる。2018/12/24
ホリエンテス
0
サンデープロジェクト21年の総決算のような本。今ではサンプロのような番組は無くなってしまった。国民が求めていないのか、出てくる政治家のレベルが下がったのか。ツイッターやブログが生まれた結果、テレビが政治家の発言の場でなくなったのかもしれんな。でも国民全体に伝わるようなポリティカルなテレビ番組は必要だと思うが。増税にしろ安保法制にしろ、メディアの圧力も無い中で与党が粛々と進めすぎ。2016/03/28
Shinya Ishihara
0
http://blog.goo.ne.jp/shinyability/e/3e36298becaa5433e9a4af6773150b5a2011/03/06
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