中公新書<br> 通貨で読み解く世界経済 ドル、ユーロ、人民元、そして円

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中公新書
通貨で読み解く世界経済 ドル、ユーロ、人民元、そして円

  • 著者名:小林正宏【著】/中林伸一【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 中央公論新社(2014/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121020642

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内容説明

通貨が経済に与える影響は甚大だ。国家の財政、内外の金融、企業業績、そして人々の生活さえも為替の動向と無縁ではない。世界金融危機以後、不安定さを増した金融システムと経済の動きを精緻に検証し、ドル覇権の行方、ユーロ圏の諸問題、人民元や円の未来を見極める。複雑に絡み合う通貨実体経済財政金融政策の三つ巴を歴史を踏まえて読みほどき、世界経済の持続的成長のためにいま何をなすべきか考える。

目次

第1章 世界金融危機とマクロ経済政策
第2章 基軸通貨ドルの将来
第3章 ユーロの課題と展望
第4章 東アジアの台頭と人民元
第5章 円高と日本経済
第6章 国際金融システム改革

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヤギ郎

13
世界にはさまざまな通貨がある。代表なものとして、この本の副題に記されているものだろう。これらの通貨はもちろん自国内で使われているし、国外でも多いに使われている。思い国外(国際)的視点からこれらの通貨とその時の経済を分析している。2008年のリーマン・ショックとこの頃の各国の国債についてもしっかりとした文量で記している。経済学初心者には難しめな本である。日本と世界の現代経済史を頭に入っていたほうが尚よい。2016/01/01

nchiba

5
少し難しかったが通貨や為替の身近な経済への影響について考えることができた。デフレの克服が、単純に通貨を増やすとかそいういう単純なことでできるわけではなさそうだということもわかった。国内経済としてはもうすこし我慢しつつ、より本質的な豊かさの得られる生産性向上に努力するしかないのだな。。。2010/08/29

リョウ

4
新書にしてはちょっと専門的。ある程度の知識がある人が対象なのでしょうか。そのため、前提知識が足りずついていけない部分が出てしまったのが残念。それでも示唆に富むところがあったので、知識をつけてからまた挑戦したい。2013/05/28

むとうさん

4
2010年の経済書ランキングで同じ中公新書の「競争と公平感」がかなり高位にランクインしたことは記憶に新しいが、「競争と公平感」が面白い本ならこちらは「ためになる」本。現代の世界経済の問題点とそれに至る過程、解決策の模索について。説明が丁寧でもっと評価されてしかるべき本だと思うのだが。世界経済に関心のある人は読んで損はない。あえて欠点をあげるなら特に真新しい話がなく、コンパクトにまとめただけという印象が拭えない点くらいだろうか。(ランクインしなかった理由として)2011/03/25

ぶらり

4
経済と通貨は不可分、というか一体。よってこの本のアプローチで世界経済を理解するのは当然であり必須。通貨・為替政策の基礎と歴史、基軸通貨という覇権争い、各国の思惑、国際通貨制度の改革案等、盛り沢山。同一テーマ・類似本は多数あるが、偏りのない連載コラムのまとめのようで、安心して知識を整理できる。お得です!2011/02/23

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