内容説明
それは不思議な「誘拐事件」だった。女子高生・浜岡文絵が自室から音もなく姿を消し、翌日届いた一通の脅迫状以外、犯人からの連絡は一切ないのだ。そして七日後、文絵の亡骸が山林で発見された……。宝塚歌劇団出身の清純派女優と大物男優が実の親と知らずに育った文絵の身に、何が起きたのか? 宝塚へ向かった浅見光彦が見た最も悲しく美しいフィナーレとは!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
72
【浅見光彦】シリーズ第51弾。女子高生の誘拐かと思われた事件は、殺害という悲劇となる。光彦が調べていくと亡くなった女子高生は、元宝塚女優と人気俳優の間に生まれた子供だと解り、事件の様相からどうにも家族内の身近な犯罪の疑いが見えてくる。本作は、いつもの旅情や社会問題の提起がある訳ではなく、主眼が何処に在るのか判らない。犯人の自らの死で事件を終了させる事には、被害者側の思いより犯人側の悲哀が重く扱われている様に感じて、私には気持ちが悪い。こんな恵まれた犯人が、死で罪を逃れる事を絶対に赦してはいけないと思う。2020/08/17
そのぼん
32
講談社の『ミステリーランド』から出ていた『僕が探偵だった夏』で、浅見光彦シリーズに興味を持ってこの作品を手に取りました。今回は一人の少女の所在がわからなくなったところから始まりました。光彦の推理でサクサク謎ときが進むのでテンポよく読めました。2013/08/04
あなご
22
はじまりはのんびりしたユーモア・ミステリーの雰囲気で面白かったです。しかし次第に深刻な話に展開し最後はちょっとつらい話になってしまいました。17年前の新聞を見つけ出すとは名探偵浅見光彦恐るべしです。主な舞台は大阪と兵庫です。2013/04/16
喪中の雨巫女。
16
《母‐図書館》一番罪のない人が犠牲になってしまった。2011/07/24
十六夜(いざよい)
11
宝塚の女優と人気俳優との間に出来た隠し子が殺された。果たして犯人は…。光彦が最初から母親への恨みで娘が殺されたと確信しているような立ち振る舞いが気になったが、予想外の犯人でなかなか楽しめた。2018/12/13
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