集英社文庫<br> おじさんはなぜ時代小説が好きか

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集英社文庫
おじさんはなぜ時代小説が好きか

  • 著者名:関川夏央【著】
  • 価格 ¥495(本体¥450)
  • 集英社(2014/10発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 120pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087465976

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内容説明

時代小説とは何か? 司馬遼太郎、藤沢周平ら多くの作家が活躍し、名作が書かれた昭和。作品が舞台とする江戸時代。高度経済成長期の「会社」生活に一喜一憂した昭和のサラリーマン達が自らを仮託した下級武士達と、経済成長なきユートピアとしての「藩」。それぞれの時代と社会を詳細に読み解き、日本人にとって時代小説が持つ意味をわかりやすく語る。おじさんも歴女も目からウロコが落ちる必読書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

140
題名で損をして読者層を限定しまう可能性があります。私はじじいですがこの内容は万人向きに書かれているまっとうな時代小説批評集です。作家ごとにまとめてその作品などをサラリーマン生活にかぶせながら紹介してくれています。佐伯さんばかりでなく(私も大好きですが)、ここに書かれている作品も読んでもらいたいと思っています。2016/09/10

けやき

42
題名からもっと軽い読み物かと思ったらガチガチの文学論だった。取り上げられた作家は山本周五郎、吉川英治、司馬遼太郎、藤沢周平、山田風太郎などなど。個人的に司馬、藤沢、山風などは好きなので楽しくは読めた。しかし自分もしっかりとおじさんになったんだなぁw2022/08/02

のびすけ

24
タイトルに引かれて手に取った一冊だけど、期待外れでした。山本周五郎、吉川英治、藤沢周平らを題材に、彼らの生い立ちや人間性、辿ってきた時代背景、それらがどのように作品に投影されてきたかの小難しい文学論がほとんど。「樅ノ木は残った」や「蝉しぐれ」の評論などは興味深かったけど。タイトルの答えとして読み取れる部分は、藤沢周平の評論の中に書かれている次の二つくらいか。武家小説が時代を違えたサラリーマンものであること。時代小説に描かれる義理や人情のようなピュアなものに慰安したがること。さっと流し読みで読了でした。2021/09/05

Mc6ρ助

6
『藤沢周平の章でも言いましたように、時代小説は現代小説の変種ですし、藤沢周平は会社やサラリーマンというものをばかにしない人で、会社やサラリーマンを化政・天保期の東北の小藩海坂藩に映し出したということもあるのですが、その小説には二百年をつらぬく日本人の姿にたしかなリアリティがありました。経済成長しなくても、人々の暮らしは満ち足りたものになりうると、藤沢周平は説得力を持った物語で語ってくれたのです。(p255)』剣豪小説、時代小説、チャンバラ小説・・・異論は色々あるけれど、その愛情に免じて許してもあげよう!2016/09/30

へたれのけい

5
おじさんは面白い小説が好きなんだよ、と応じておきますか。2018/10/18

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