内容説明
文春文庫の書き下ろし時代小説シリーズ第1巻! 悪政を敷く御国家老に父を謀殺された有馬喬四郎は、江戸の長屋に身を潜めて復讐を誓う。が、まずはその日の暮らしが大事。怪しい仕事で日銭を稼ぎ、女人に妻の面影を求め、返す刀で刺客を倒す。ままならぬ日々を懸命に生きる喬四郎と、ひと癖もふた癖もある悪党どもが繰り広げる珍騒動。時代小説の愉しみを満載した、人情ドラマ新シリーズ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たーくん
11
市図。時代小説。読みやすいが稚拙。国家老に父を殺され、自らは藩を出奔する。長屋住まいをして、市井の人々とふれ合いながら、復讐の機会をうかがう。2015/04/16
入院中の雨巫女。
10
どうして国許から、追っ手が、来てるのか、更にいまの暮らしもわかりにくい。2011/02/17
だいしょう@SR推進委員会
5
のっけから主人公が死にかけるのだが、佐藤雅美調のセリフが淡々と続いて、その衝撃度が伝わらなかった。それでも、次々と登場してくる人物たちは個性的で、それはそれで面白い。ところが、いざお家の事情がからんだ部分になると、とたんに面白くなくなる。どうも伏線をいっぱい張ってあるためか、悪役の悪役たる理由が実感として湧かないのだ。話がどこへ転んでもいいように、保険かけすぎでしょうって感じ。市井の暮らしはそれなりに書けていると思うので、残念です。2011/07/28
poefan
3
冒頭の殺陣にて奇妙な勝ち方をした主人公に興味を抱いたが、その後は普通で、続きを読まねばならない仕掛けなのか、ただの偶然なのか、どうもしっくりこない。2010/09/23
yamabon
3
「文春文庫が自信を持って送り出す大型新人!」と帯にあり、しかも「佐伯泰英を越える!」と息巻いておるものだから読んでみました。説明がくどくど多いのと、場面の展開がわかりにくい。序盤で「掻き入れ時」と「書き入れ時」が混在しているのも気になった。ちゃんと校閲してる?佐伯作品は未読なんですが、こんなもんじゃないでしょ?ここまで大きなこと言ったんだから「新人なんで・・・」は通用しませんよ。2010/07/16