内容説明
挿絵画家としてロンドン郊外で暮らすヘザーの家には、母親のいない近所の少年がときどき遊びに来ていた。そんなある日、少年の父親だという人物が玄関先に現れた。華々しい成功を収めている実業家レオナルド・ウェストだ。勝手に上がりこんでいる息子を迎えに来たという。烏の羽のように真っ黒な髪と彫りの深い顔のレオナルドにはクールで荒々しい雰囲気があり、なんとも魅力的だ。ヘザーの全身に震えが走ったが、すぐに反感でかき消された。彼は敵意をむき出しにして、批判的な言葉をヘザーに投げつけてきたのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
5
自分にとって都合のいいことばかり選択していたヒーローがヒロインに出会ったことで何もかもが変化していく。本来自分が負うべき息子の養育を母に任せ彼女の生活の自由を奪い、向き合うべき息子との関係をうやむやにしていたことを気づかされ、不器用ながらも距離を詰めていく。つきあっている女性であっても自分の中に踏み込む自由を与えずにいたのにヒロインに対してはいつの間にかそれを許してしまう。なるほど、タイトルの”キューピッドの罠”って、望んでもいないのに心の中をさらけ出すほどの恋に落ちることだったんだ。激しく納得。2014/02/04
みろん
2
バツイチの挿絵作家と、祖母に息子を預けっぱなしの実業家とのロマンス。息子とのやりとりが主軸かと思ったけど、このヒーローに父性をまったく感じなかった(苦笑)。2010/09/09
こえん
2
ともにバツイチの挿絵画家のヒロインと企業経営者のヒーロー。結婚相手から受けた痛手を引きずっているのは分かるけど、ヒーローのヒロインに対する態度には腹が立った。そもそも謙虚さとは無縁なところが好きになれなかったので、ヒロインがなぜこのヒーローに惹かれたのか疑問。すごく勝手に見えたんだもの。2010/07/14
MOMO
1
いやぁ、結構最低父ちゃんだったわ、レオ君ときたら・・・。年老いた母ちゃんに、元気な小学生の男の子の相手をおしつけっぱなしにするか?普通・・・おまけに女性蔑視もはなはだしいし!!少々太り気味であろうが、田舎に住もうが、女性には敬意を払って接する者よ!「僕と一緒に週末を過ごすのが犠牲だと感じる女性がいるとは思わなかった」だって?!他人の時間と労力をナンだと思ってんのよ、あんたは!2010/08/25
葉月
0
Cの下の下2011/09/20
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