内容説明
なぜだろう、この街を歩いていると、僕を通り過ぎていった愛しい人たちへの想いが甦る。まるで、街角の風景が、あの恋の記憶を永久保存していたかのように。井の頭公園、麻布十番、銀座、五反田、神楽坂、浅草、蒲田、新宿・十二社、善福寺──ふとした瞬間浮かび上がる、嘘のなかった誓いの台詞、息も詰まるような別れの言葉。東京という街のアルバムに綴じられた、切ない恋の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
55
背徳感大。東京の街の幻想曲。2016/05/24
MIKETOM
6
東京の様々な街。小岩だの荻窪だのを舞台として、そこに思い出のある主人公がちょっとした身の回りの出来事を契機にしてその街にでかけあれこれ感慨にふけるといった内容の短編集。幼い頃の思い出もあれば恋愛もあり、ずっと年上の美しい女性に抱いた憧れとか、いかにも阿刀田風の世界観。ただまあ、これは阿刀田のかなり後期の作品集であり、以前に阿刀田がエッセイで書いたネタとかさらには前に書いた短編の焼き直しだったりする。まあ、前のものに比べてブラッシュアップはされてるんだけどね。アイデアを絞り出すのに苦労してるんだろうなあ。2018/12/16
Kenji Hori
2
短編小説の名手。東京の街と男女の物語。静かな語り口、微妙な起伏。久しぶりに読みましたが昔みたいな切れ味はさすがに無理か。ただ私も年を取った分、それなりに受け入れることができます。2010/07/14
スターリーナイト
1
2020-612020/07/27
・ヨチ・如月白雨(安定しないPN羽茂哉)
1
短編の名手と名高い阿刀田高の作品。短編にも関わらずその内容の深さは流石と言うべき
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