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内容説明
「江戸天下祭図屏風」で大きくクローズアップされた紀伊徳川藩邸。この屏風は、いつ、誰が、何のために作ったのか。描かれた建物、人物、服装、風俗などの歴史推理から、その謎をスリリングに解明する。
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※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アメヲトコ
7
2010年刊、刊行時以来の再読。メインとなるのは個人蔵「江戸天下祭屏風」で、その前段として寛永江戸図や歴博本江戸図屏風も俎上に上がります。黒田節というべきか、先行研究をバッタバッタと薙ぎ払う書きぶりが読みどころ。2020/09/04
takao
2
ふむ2023/11/27
chang_ume
2
絵画史料論の手引きともなる一冊。分析・解釈の道筋が開示されています。とりわけ近世町絵図の系譜論が興味深い。転写過程の不整合箇所などを通じた史料批判は、他事例の町絵図分析にも役立ちます。ただし、論者へのオープンな批判姿勢の一方で、著者の主張部分も結構荒っぽいですが。そこも含めて大家の論法を楽しめばいいのかなと。ちなみに書題は歴博本『江戸図屏風』を思わせますが、実際の分析対象は『江戸天下祭図屏風』。2017/02/14
Wataru Hoshii
2
絵画史料論者、黒田さんの2010年の著作。本書には寛永江戸図や歴博本江戸図屏風についての考察も含まれるが、本題は「江戸天下祭図屏風」の謎解きだ。いつもと同様、研究史を整理した上でこれまでの学説を批判的に検討、史料をもとに作品成立の真相に迫っており、極めて説得力がある。日本絵画は絵画作品としての美的分析と同時に、依頼者や注文意図、享受する人と享受の場などの探究が不可欠だという趣旨に深くうなずく。予定では、黒田さんは今年「江戸名所図屏風」についての著作を出すはず。「江戸図屏風三部作」の完成を楽しみに待ちたい。2014/01/18
kazuya
1
「江戸天下祭図屏風」と、それに合わせて「歴博本江戸図屏風」および諸々の江戸図について、考察されている一冊。 恥ずかしながら「江戸天下祭図屏風」は初めて知ったが、相変わらずの謎解きでとても面白かった。2022/12/27
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