内容説明
友哉は帰省した凛と再会し、二人して数年ぶりに同じ町に住む比佐子のアパートを訪ねる。凛は相変らず元気だったが、比佐子は生命力を失っていた。レイプ現場にいたという比佐子の証言とは異なる凛の言葉に、違和感を覚えた友哉。事件を追及する意欲はなくても、小さな町の小さな事件は、普通の会話からその真相が淡々と解き明かされていく。紡ぎ出される人々のばらばらな思惑と見方……。たった3日間の「日常」を描いた青春小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nanoko
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若者の非日常が世間の日常にいとも簡単に呑み込まれてしまっているところが、とても現実的で、若い頃にはそういった空気に憤りとまではいかなくても『違和感』を感じた事を思い出させてもらいました。そう思うと、自分の中にある非日常と日常の垣根を他人にも共有してもらいたいと思うことが『若い』という事なのかもしれないなぁ・・・なんて、年寄り臭く考えてみちゃったり(笑) レイプ事件という物が題材にありながら、あまりドロッとした感じになっていないのは、主人公と被害者(?)の間に最初から距離があるからなんでしょうね。2011/06/03
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