新潮新書<br> 開国前夜―田沼時代の輝き―

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新潮新書
開国前夜―田沼時代の輝き―

  • 著者名:鈴木由紀子【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 特価 ¥462(本体¥420)
  • 新潮社(2012/05発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106103698

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内容説明

田沼意次といえば、賄賂を好んだ金権政治家と見られがちだが、彼の施政には、旧来の格式にとらわれない発想の斬新さと先見性があった。田沼時代は、この時代がなければ、のちの明治維新はなかったと思えるほど、諸外国とくらべても遜色のない経済の活況と豊饒な文化を生みだした時代なのである。本書では、平賀源内や杉田玄白、池大雅など、開国前夜ともいうべき時代を生きた先駆者たちを通して田沼時代を俯瞰する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

69
田沼時代の日本がよくわかった。鎖国と今では言われるが周辺国とはよく交易してたんだなと感じた。田沼時代が江戸時代の一つのピークで以後の日本はなんとか田沼意次の政策を否定する動きになったが最終的には田沼のやってた行為が正しかったと証明されたんじゃないかなと思う。あとがきの平賀源内先生の元で教えてもらいたいなと思うくらい立派な先生だった。2013/02/11

さきん

17
ペリー来航の30年前に光を与える。江戸時代は単に遅れていた時代だったわけではなく、明治時代へと連綿と近代化への社会体制が整っていた時期だったことはいうまでもない。田沼治世化における政治家、文化人ひとりひとりを紹介する。田沼意次は内政に関しては田中角栄に重なる印象を受けた。2018/05/19

calaf

13
田沼意次、平賀源内、杉田玄白、島津重豪、池大雅、玉欄、只野真葛、工藤平助、最上徳内...といった人々が活躍した江戸後期、18世紀後半の様子を、これらの人物を通して描いたもの。只野真葛って名前さえ知らなかったのですが、仙台ゆかりの人なのか...2014/05/05

ともぞう

4
剣客商売での田沼意次の描かれ方に興味を持って読んでみた。歴史の授業で名前は聞いたことある程度のトホホな知識なので賄賂、賄賂の金権政治家というイメージも特に持っていなかった。間接税の導入、通貨の一元化、鉱山開発や蝦夷地開発など、先見の明があり大きな視野を持っていて大胆な決断もできる人物、失脚させられることがなければ、また時代の動きは違っていたのかなぁと思いを馳せてしまう。それにしてもトホホな知識のため歴史の勉強しなおさないと分からない部分が多くて、読みたい本がまた増えました。2017/03/14

dahatake

1
興味深い田沼意次時代の人のエピソードと、「鎖国」と明治政府に称されていたのに、ロシアをはじめ、様々な国との交易が見えてくる。 平賀源内、杉田玄白、島津重豪、池大雅、只野真葛、工藤平助そして最上徳内。 ヨーロッパの当時世界最先端の数学・自然科学の情報も取り入れながらの活動が見えてくる。そして興味深いのが何人もの他の強く生きた女性の姿。封建時代の。 やはり新たな情報を得ると、それを見る目も大きく変わる。2022/02/16

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