講談社文庫<br> 李巌と李自成

個数:1
紙書籍版価格
¥764
  • 電子書籍
  • Reader

講談社文庫
李巌と李自成

  • 著者名:小前亮【著】
  • 価格 ¥764(本体¥695)
  • 講談社(2014/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062766722

ファイル: /

内容説明

明朝末期、度重なる戦と凶作、そして苛酷な税に喘ぐ民の負担は限界を超えていた。各地に反乱の烽火が続々と上がる。叛徒を率いる李巌と紅娘子は、四川で反乱勢力を指導する李自成に合流し、厳しい軍規を掲げて明朝打倒の先頭に躍り出た。さらに、明を狙う強大な女真族も南下を始め、時代は大転換へ向け動き出した。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アイゼナハ@灯れ松明の火

19
中国明の末期、〈大順〉の旗を掲げて実際に明朝を滅ぼした農民反乱軍、闖王(ちんおう)李自成と、その参謀李巌の物語。民の支持を失った王朝は滅ぶが、王朝を倒した反乱の指導者が新たな皇帝になるのではなく、反乱の討伐に活躍した武人や反乱から寝返った者が新たな皇帝になることが多いという考察には、なるほど!と感心。でも、その為には前王朝の腐敗を止められなかった知識階級や富裕層の商人たちを抱き込まなければいけなくて…となると、皇帝になるには素朴な人柄ではつとまらないってことなんだろうな。明の後は清が継ぐことになります。2010/07/15

鐵太郎

8
いろいろ言われているけど、まあ面白かった。世の中で、無為なままで過ごし、それ故に乱に走った人々が、新しい世界で生き場所を与えられる。これが平和というもの。戦乱の世を、どんな形であれ、だれが行ったのであれ、平凡な人間が指導しても乱れぬ世となっていくさまを描き、終幕となります。こんな終わり方の中国史も、いいね。  最後に出てくる李基信という少年の旅立ちは、なにかほっとさせてくれます。2010/07/14

isbm

1
★★☆2019/09/23

ロジャ

1
英雄、英傑の活躍を楽しむのではなく、泥臭く等身大の人間達の一代記を楽しめました。欲を言えば紅娘子をもっと本筋に絡めて欲しかった。柳宗敏と李厳の関係にはニヤニヤが止まらなかった。2010/07/29

けむち

0
李巌て誰?歴史小説は好きだけど聞いたことがなくて興味を持ちましたが、がっかりな内容でした。人との交わりが見られないので、助けてくれる仲間もほとんど出来ません。かといって全てを自分で引き受けてしまうほどの圧倒的な能力もありません。他人に従うか振り回されるばかりで、最後の決断も一人相撲としか写らなかったです。テーマは面白かったのに。2013/04/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/605283
  • ご注意事項