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内容説明
日本三大祭である「ねぶた祭」。「ねぶたバカ」と呼ばれる青森の人だけでなく日本全国を熱狂させるその魅力を、「ねぶた」の制作から祭の当日まで、徹底紹介する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワダマコト
4
青森ねぶた祭は、祭そのものにスポットが当たっても、その制作者である匠「ねぶた師」が話題に上ることは少ない。祭では何百万人もの動員数が毎年見込まれているが、そこで動く金の大きさに比べ、制作者側へのリターンは少ない。金銭的な事情から、二束のわらじを履かざるを得ない師が多く存在する。祭そのもの、そして青森県の発展のためにも、ねぶた師がねぶたの製作に集中できる環境が整うことを願わんばかりである。2013/06/01
tsubomi
3
202209.20-10.15:ねぶた祭を創る多様な人々と祭の仕組みを丁寧に紹介した一冊。ねぶた師、囃子方、運営係、跳人・化人、観客などなど。ねぶた祭の歴史や昔の素朴な祭の雰囲気などにも言及していますし、未体験者が祭を疑似体験できるように時系列で誌上実況している部分などは、青森に来たことがない人もだいたいの雰囲気がわかるように工夫されています。運行の方法はその年によって変わり、特にパンデミックになってから2年間は運行中止でしたので2022年は昔の方法が復活したりして情報として古い部分もあるのは要注意。2022/10/15
長老みさわ/dutch
3
青森のねぶた祭りについて、「ねぶたとは何か」「ねぶたを作るねぶた師の仕事」「ねぶたバカ」「ねぶた祭りの紙上実況」とねぶた祭りの魅力について立体的に読みやすく解説。新書ではもったいない内容。大判で図版を豊富に盛り込んで刊行して欲しかった。青森行きてーーー2010/06/20
みやったー
2
青森県内に広く普及する日本屈指のお祭りの入門書。本書では特に青森市のねぶた祭を取り上げる。ねぶたとは、歴史や物語を題材に意匠を凝らした大灯篭のこと。専門の職人が一枚の下絵を元に、多くの人々の手伝いのもと半年がかりで作り上げる。8月初旬のねぶた祭では二十台ものねぶたが市内を行進し、最終日には優秀作が海上で披露される。その経済効果は230億円以上とも。市内の田村麿の蝦夷征伐に遡る伝承を持つとされる「神のいない」特異な祭りの魅力を解説している。2019/08/03
しのはら(か)
0
祝青森新幹線全線開通。知ってなさそうで、やっぱり知らなかった「ねぶた」の本質に迫ってます。毎回解体して、毎年新しいものを作っていたことさえ知らずにいました。もっと写真や図解があれば、というのは欲張り? ★★★★2011/01/05