新聞と「昭和」

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新聞と「昭和」

  • ISBN:9784022507471

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内容説明

世界恐慌、戦争と敗戦、60年安保と高度成長、石油危機、バブルそして昭和天皇崩御――新聞は時代の分かれ目で、何を、どう報じたか。キーパーソンへの新たな取材に加え、歴史家の検証を通じて明らかになる昭和史の真実。私たちの歴史を上書きする一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

CCC

6
うーん……。新聞に何が出来て何が出来なかったのかは書いてあるけれど、何をしてしまったかという視点がだいぶ欠けているように思えた。扇動者としての側面が省かれているというか、第四権力としての当事者意識がないような……。「歴史の目撃者」論なんかもそういうところから来ているんじゃないかと勘ぐりたくなる。2013/07/29

Isamash

2
検証・昭和報道と有り読んだが検証という観点から言えば殆ど詐欺。特に太平洋戦争に関して新聞報道が国民を戦争に掻き立てた反省は見当たらず、初期の戦果を高らかに謳った報道には全く触れず、言論統制下で致し方なかったといった言い訳に終始。戦後でも占領軍の検閲で自由に書けなかった、北朝鮮天国報道や中国の文化大革命に関しても自己弁護に終始している印象。東京オリンピックに関して社説での反対表明は評価できると考えていたが今後の言い訳の為かと思えてしまった。朝日に限らないが日本の新聞社は科学的・歴史学的視点が無いことを痛感。2021/06/10

笹帽子

0
朝日新聞で読む昭和史/昭和の朝日新聞史。前半の、戦前いかにジャーナリズムと世論が戦争に向かっていったか、その後の戦争責任をどう扱ったか、という分析が(おそらく「現在の朝日新聞的視点から」という条件付きだろうけれども)一番興味深かった。当時の紙面の様子や、社員たちの残した資料が豊富に引用され、読んでいてとても面白い。後半の戦後の話題には、ところどころ平成にも繋がる問題が見える。また、中国など言論統制の下にある国での取材には現在進行形で非常に難しい問題を抱えていることが見て取れる。昭和は遠くなりにけり。2011/07/07

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