内容説明
二カ月前、バレリーは愛する夫を残し、家を飛び出した。夫デブリンに愛されていないことは始めからわかっていた。デブリンは、従順でおとなしい妻が欲しかっただけ。そして、バレリーの父が経営するメディア企業と接点を持ち、一族の映画会社を発展させたかっただけだと。それでも、そばにいられればとプロポーズを受けたのだが、叶わぬ思いに苦しみ続け、我慢が限界に達したのだ。以来、夫からは音沙汰がなく、近況は新聞や雑誌を通して知っている。本当にこのままでいいのだろうか……彼に愛されたいんでしょう?内気なバレリーの胸に、いまひそかな決意が芽生えつつあった。■〈ハドソン家の恋事情〉も最終話を迎えました。長男デブリンが満を持して登場します。本作は特別に、便宜結婚に至るまでの二人のやりとりもおまけとして巻頭についており、彼らのロマンスを十二分に楽しめるお得な一作となっております。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
27
これまた時々読み返したくなるHQです。縁あって好きになって結婚したんだからがんばる!な女子が愛しい。若いころはHQをバカにして手にも取らなかったんですが、前向きに「幸せ」を描く娯楽はもっと尊敬されてもいいと思います。世の中は男子の娯楽には甘く、女子の娯楽(宝塚もそうなのかな)は軽視する傾向があると思う。胸を張って読んでもいいと思うなあ。2017/03/03
Momonga
5
★★★2017/01/28
たまきら
2
なかなか面白い設定です。プロローグが気が利いてる。前向きヒロインとこまった頑固なだんなさんです。美人、積極的、愛情たっぷりでごはんもンマイ。男子が女子に求めるものって本当にシンプルでむっとするけど、惚れた弱みですよね。でもね、男子諸君、女子の愛が切れたら大変なことになるのよ。2014/10/01
ちゃろ
1
⭐⭐⭐ヒーローが頑なに愛を信じないのでイラッ。ヒロインは大人。最後があっけなかったな。2014/05/12
ぽしょ
1
この嫁は口の割に我慢が足りなくないか…。あきらめ早っ!2011/08/26