角川ソフィア文庫<br> 霊性の文学 言霊の力

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角川ソフィア文庫
霊性の文学 言霊の力

  • 著者名:鎌田東二
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • KADOKAWA(2013/09発売)
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  • ISBN:9784044094232

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内容説明

たった一人の本当の神を探し求めた宮沢賢治、信仰と宗教の違いを問いかけた三輪明宏、自由の魅惑と苦悩を冷徹に突き詰めたドストエフスキー。霊性を見つめた人々の言葉を辿り、底に流れる言霊の力を発見する。

目次

ジョバンニの生成―銀河の「孔」を抜けて
折口信夫―呪力と魂乞ひ
三島由紀夫―エロスとしての死
中上健次―「路地」の両義性
高橋和巳―生涯にわたる阿修羅として
ドストエフスキー―自由と聖性への「ふみ越え」
ニーチェ―哄う預言者
バタイユ―稲妻のエロティシズム
ロートレアモン―殺人の神学
寺山修司―「完全な死体」へ向かう言葉
美輪明宏―美の信仰と仏性と
宮内勝典―始祖鳥のまなざし
山尾三省―三つ星の祈り
出口王仁三郎―スサノヲぶりと大化物
包越としての霊性―宮沢賢治における宗教と芸術と科学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アルピニア

45
宗教哲学、神道学、民俗学の研究に携わってきた著者が中外日報に連載していた「宗教と文学」の内容に加筆したもの。14人の作家(宮沢賢治、折口信夫、三島由紀夫、中上健次、高橋和巳、ドストエフスキー、ニーチェ、バタイユ、ロートレアモン、寺山修司、三輪明宏、宮内勝典、山尾三省、出口王仁三郎)と作品についての評論。作者は、これらを「世界と現実の深淵と深遠を覗き込ませる「孔」としての文学」と表現している。「毒」になるか「薬」になるかは、著者の言う「霊性的な直観に風を送る言葉の力」に対する感性の有無によるのかもしれない。2022/01/29

さばずし2487398

32
『銀河鉄道の夜』の論考の後半のくだり、神様論争のシーンが「キリスト教」と法華経の「寂光浄土」の事を言っているというのが興味深かった。ジョバンニが主張したかった「本当の本当の神様」。それは突き詰めた先自分自身の心なのだろうか。他力も広い意味では自力と何かで聞いたのを思い出す。後書きでオウムの青年達が本当の人間の醜悪さに対する免疫を、文学を通して知っていればこんな事にならなかったのではというのは共感だ。文学がこれからも、現実世界においての暗い孔を通し明るい浄土へ繋がるルーツの一つである事を願いたい。2026/05/04

うえ

9
「三島由紀夫は、折口信夫に対して強い関心と独自の評価をもっていた。たとえば、三島の『三熊野詣』は折口信夫をモデルにした小説であるが、その中で黒い服を着た「先生」の一行が大学構内を歩く一種異様な姿を、学生が「葬式が通る」と噂すると描写している。それはしかし、折口に対する三島なりの評価と敬意の表現だったのではないか。というのも、「死」を光源として文学活動を展開してきた三島からすれば、『死者の書』や「まれびと」論や貴種流離譚説を提唱した折口は、大変身近なところにいる先達だったに違いない」2018/07/21

門哉 彗遙

8
宮沢賢治、折口信夫、三島由紀夫、中上健次、高橋和巳、ドストエフスキー、ニーチェ、バタイユ、ロートレアモン、寺山修二、美輪明宏、宮内勝典、山尾三省、出口王仁三郎といった錚々たる文学者や俳優の言霊の力が描かれている。読みたい本がまた増えてしまった。2026/03/28

のり

4
折口信夫、三島由紀夫の章のみ。2018/11/10

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