内容説明
「賽は投げられた」「むしろ鶏口となるも、牛後となるなかれ」「わたしには夢がある」など、世界の歴史には、長年語り継がれてきた数々の名言がある。一つ目は、栄光への道を切り開いたカエサルのひと言、二つ目は、大国・秦に対抗させるため、小国・韓の王を動かした蘇秦のひと言、三つ目は、大観衆の前での演説で、人種差別撤廃を訴えたキング牧師のひと言である。このように世界史には、人々を魅了してきた名言と名場面がある。本書では、名言をとっかかりとして、その言葉が生まれた時代状況や名場面を説明し、それにより世界の歴史を俯瞰する。四大文明の時代から現代まで、ほぼ人類の歴史を網羅しているが、すべて2ページ見開き構成となっているので、好きなところ、関心のあるところからつまみ食いしても、十分楽しめる。150項目ごとにある関連写真と豆知識だけでも大いに楽しめる、今までなかった世界史本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コン
3
偉人や偉業を一言で表すことが不毛なのは重々承知していて、その言葉や人物の背景が大体分かっていると、ついつい「でもね、それは~」とつなげたくなってしまうわけだけど、それでも名言って何故か気になっちゃうんだよね。「はじめに」で書いてあったよりは俚諺が少なかったような気がする。それで思わず笑ってしまったのはディズレーリの「抵当物件はイギリス政府であります」。本書は戦争や宗教に関する名言が多いが、最盛期のヴィクトリア朝の名(迷?)首相は言うことが違います。2012/01/18
komeri
1
図書館本:受験生現役の時読んでいたら、「あ~、これやったな~」って思いながら読めたんだろうな・・・。今じゃ習ったこと忘れて来ているので・・・;; でも、これは名言なの?っていう言葉がいくつかあって気になった。2011/08/25
Book shelf
0
高校の時は世界史の授業を思いだして、手にとってしまいました。 「賽は投げられた」 「代表なくして課税なし」 などなど。 本書は見開きで完結していく構成で、まず名言を紹介し、それにまつわる歴史的背景や名言に直接関係する出来事などを解説しています。結構、知らない名言が多く、著者も最初に「名言と本文の関係を十分に結びつけることもできなかった」と述べているように、たしかに読んでいてもどう名言とつながるのか分からなかったところが多かったように思います。このあたりちょっと残念に思いました。