内容説明
著者は若き日に日本を飛び出し、欧米の組織で三十年以上、個人として生き抜いてきた。その経験から、「自分にとっての本質的な成長のみを見つめよ」と説く。他人と比較している限り「成長願望」は「上昇志向」に、「憧れ」はいつか「コンプレックス」に転じてしまう。チャレンジは正面から受け止め、「自分の問題」として乗り越えていかねば成長の果実は得られないのだ。グローバルビジネスの最前線からのアドバイス。
目次
1 自分の仕事の「相場観」を持つ
2 評論家ではなく実践家になる
3 他人を手本にはしても、憧れは抱かない
4 成長願望と上昇志向を混同しない
5 対決から逃げない
6 夢とパッションとコミュニケーション
7 仕事を究めた先にあるもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mura_ユル活動
81
本人曰く、大それたことを成し遂げようなどと力まず、自分の身の丈にあったミッション/ビジョン/パッションのMVPをもって、仕事に本気で取り組めば成長は自然についてくる。旭硝子の研究職から英オックスフォード大学招聘教官を経て、仏ルノー、現経営戦略コンサルCVA。一言一言が示唆に富む。それは筆者本人がビジネスで経験し、深く考えてきた事だから。転社であって転職でない。上昇志向であって成長願望。2種類の成長。ルーチンワークとクリエイティブ(ワーク)。欧州の話多し。仕事に行き詰まっている若い方から40代までかな。2018/05/24
calaf
17
タイトル、「仕事で」という部分は良くわからない気がします。自分を過去よりも少しでも成長させるためには、そちらへ向かって行動を起こすしかない!という、言われてみれば当たり前の事。でも、それが出来ている(しようとしている)人は、どんな集団でも5%という事か...まぁ、この数字は著者の主観なのでしょうけど (^_^;;;2014/04/14
kochanosuke
10
今北さんの本は2冊目だけど他の著書も読んでいきたい。今講演を聴きに行きたい人No.1。タイトルの通り自らの「成長」がテーマ。いくつになっても成長したい、成長し続けないではいられない人に向けて書かれてるので「5%」。このタイトルで読者の間口を狭めてでも、という著者と編集者の想いを感じる。章立てや構成が分かりにくいけど、気軽にどこからでもページを繰れるようにということかな。あとがきがすばらしい。2012/06/16
らっそ
7
気になる一文:自分の能力を判断するのは自分ではない。他人である/自由意志を持たない一方で、昇進の階段を上って行かなければならないという強迫観念にとらわれた人たち。それが「サラリーマン」という言葉のニュアンスに感じられるのかも知れません/必要な時はやはり、逃げずにちゃんと対決しなければダメ/行動しないのなら、愚痴は言わない/日本人は「ミスをしないでおこう」という発想が過剰なように思います/探しまくっていれば、いずれ夢やパッションは見つかる。好きなことはどこかにある。人生は長いのだから、慌てる必要はない2011/04/23
ノリピー大尉
6
知的好奇心を起こす内容だけど、半分は著者の自慢話のようにも見えるな。最後に紹介されていた江戸時代の川柳「まだ足りぬ 学び学びて あの世まで」はツボにはまった。2013/10/20