内容説明
世界で最初にコーヒー店ができた都市はどこ? 地球上に誕生した生物の絶滅率は何パーセント? 「服部」と書いてなんで「はっとり」と読むの? 食べ物から、科学、歴史まで、古今東西の身近な疑問に答えた1冊。日本文壇史上最強の爆笑コンビ、清水ハカセとサイバラ画伯が贈る、ウンチクがいっぱい詰まった雑学エンタメ。(講談社文庫)
目次
コーヒーをどうぞ―世界最初のコーヒーショップはエジプトのカイロでオープン
ビール?それともワイン?―ビールもワインも発祥の地はメソポタミア
邪視という文化―自分の子供がほめられることをおそれるエジプト人
消えたネアンデルタール人―クロマニヨン人と交流のあった家族愛ある旧人
ピラミッドの謎―“階段”“屈折”“崩れ”などピラミッドもいろいろ
アルハンブラ宮殿の美―グラナダにあったイスラム国家ナスル朝の悲しみの造形
ドラキュラとお岩さん―『東海道四谷怪談』は“忠臣蔵”のサイド・ストーリー
ロリータって誰?―妖精のように可憐な少女は軽薄で砂糖菓子が大好きな十二歳
モーロ人とは何か―シェイクスピアとセルバンテスは同世代の作家
うどんでも食べながら―シルクロードを経由してパスタになったうどん〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
流言
58
読むと誰かに話したくなる、とりとめのない蘊蓄本。日本では扱われることの少ないイスラム世界の話・ギルガメシュ叙事詩やアルハンブラ宮殿の話が特に面白かった。紀元前6000には既にワインが飲まれていたり一方で起源1500年頃まではイスラム教国がヨーロッパに存在していたりといった話にへえ、と感心していたら突如『おせちの田作りはもともとは金肥だった→稲の終了を増やすから田作り』というところに話が飛ぶ様はまさに雑学エンタテイメント。自分のアンテナの範疇では得られない知識を得ることができ、緩い気持で楽しむことができた。2015/07/03
ぜんこう
18
ちびちびと読むのにちょうど良かった。知らないこと多くて勉強になったけど、頭の引き出しから出てくることはあまり無いかもしれない(^^;)2022/06/10
青猫ちびすけ
9
博覧強記な清水先生の雑学が様々に詰め込まれた1冊。面白かった。たまたま併読している「銃・病原菌・鉄」と少しかぶるところもあるけど、清水先生の解説のほうが細部を見せてくれていて、これはこれで楽しい。2017/02/21
もりのき
8
清水ハカセ&サイバラ画伯のシリーズ。なんというかコンビを組んで長い人たちの漫才を見ているような安定感があるような。つるつるつる~っと読めて、思いもよらぬ豆知識ももらって、てところが好きです。画伯の絵が少なめなのが少しさびしい。
りらりら
7
他の人の視点でどう見てるのかどう感じているかは説明されないと解からないものだ。イスラム文化は邪視の文化は言われてみないと解からない事でした。私も真似たい考えに思えました。10年前の出版なんで「邪視」は問題ないが現代ではやや問題ありかもしれない。著者はあくまで斜に物事を見る言う意味合いでの表現だと私がフォローしときます。まいどおおきに。2018/05/07