講談社学術文庫<br> 仏典のことば さとりへの十二講

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講談社学術文庫
仏典のことば さとりへの十二講

  • 著者名:田上太秀【著】
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  • 講談社(2015/01発売)
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  • ISBN:9784062919951

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内容説明

人はなぜ迷い、悩むのか。苦しみは自分の感覚器官が生み出す欲望に執着することで起こる。万物が流転する世間では、すべてが互いにつながりをもち、支え、対立し、そして助けあって存在している。そこに「私のもの」など何もない――。仏教の基本教理を表す12のことばを通して、無限の広がりを持つ釈尊の教えを平易に説く、現代人必読の仏教入門。(講談社学術文庫)

目次

はじめに 三法印──存在の三つの命題
第一講 諸行無常──世間は流転している
第二講 衆縁和合──永遠不滅のものはない
第三講 無明即煩悩主──迷いのもとは無明
第四講 諸法皆空──世間は夢のごとし
第五講 不二法門──解脱は一味である
第六講 三界唯一心──世間は妄想の産物
第七講 身不浄観──身体は汚物の詰め物
第八講 悉有仏性──仏も昔は凡夫なり
第九講 煩悩即菩提──垢も身のうち
第十講 中道──薬もすぎれば毒となる
第十一講 四摂法──情けは人の為ならず
第十二講 南無帰依仏──仏にゆだねる
あとがき
仏典紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よむヨム@book

6
★★★★★ 星5つ 本来、仏教は「さとり」と「解脱」をすることが目的なのだろう。 しかし、凡人がそれをなすことは非常に難しいことだと思います。 でも、釈尊の教え(さとり)を少しでも理解出来れば、穏やかな人生を歩めるかなぁと思い、読んだ次第です。2023/11/07

ホシ

5
実家にあったので、読んでみた。ちょい難しめの仏教入門書。たくさんの経典の一節が紹介されてあって、著者の学識の深さがうかがえる。煩悩即菩提、中道、すでに知っている事柄が多かったが、知っているだけで、自分の日々の暮らしに息づいていない、そのことを身につまされた。2016/08/05

かとうさん

4
原始仏教、上座部仏教、大乗仏教、と言った最近流行りの区分けではなく、仏典ごとにある芯の教え(コンセプト)を12項目ごとに大胆にピックアップ。結構この取り扱いが私には新鮮で、飽きることなく読み進められた。特に、「身不浄観」は禅絵などでは観るがあまりとりあげられた本を読んだことがなかったので、新鮮だった。繰り返し読むだろう本。2024/07/19

茎沢

1
貰った本。四苦八苦とか一味とか、当たり前に使っている言葉のルーツに触れることができた。2022/03/09

隠居

1
玉石混交。講目によっては冗長なものあり。2018/08/26

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