内容説明
長崎県の情短施設で療養を受ける、虐待で心身とも傷つけられた子供たち。今まで生きてこられただけで幸運だったと言われる彼らと、それを支援する大人たちの壮絶な闘いを追ったノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mana
112
図書館本。被虐待児らが多く入所する、情緒障害児短期治療施設。心理系を目指している私でも、実情はほとんど知らなかった。子どもは減っているのに虐待が増えていくのに、この施設は増えていかない。壮絶な体験をしてきて、セラピストにも心を開くことができない子どもたち。一生傷として残っていくのだろうが、できるだけ癒してあげたい…。もっと予算を回して、職員を増やし、支援を手厚くしてほしい。どうかすべての子どもたちが幸せになれますように。2025/10/29
ゆみきーにゃ
85
この本で初めて情緒障害児短期治療施設という施設があることを知った。一番愛されたい信用していた親からの虐待。心の傷は治療では治せない一生の傷になることを改めて理解した。子どもに寝る前に生まれてきてくれてありがとうを伝えているけども、これからも言い続けていこう!2022/03/07
芹沢 時雨@VTuber
11
とても読み易い、平易な文章で書かれた本。虐待についての凄惨な現場を描写した記述は少なく、虐待の例を端的に挙げ、少年少女らの治療についてのプロセスを重点的に記している。関係者の奮闘や施設、組織に関しての苦境も並列して書かれ、社会において到底認知されているとはいえない現況の艱難も訴えている。「警告はした、あとは君が何を感じるかである」との言葉が重い。自分の周囲の家庭に虐待が疑われる場合の対処法なども書かれており、簡易なテキストとしても優秀。2011/09/22
オリーブ
10
虐待に関する本は何冊か読んだ事があって少しは知っているつもりだったけどまだまだ私は知らないことだらけでした。親による虐待で最悪死を迎えてしまったニュースを観て私たちは糾弾するだけで満足していないでしょうか?虐待を受けている子もそうでない子も全ての子どもはある意味全ての大人を<敵か味方>かを判断する厳しい目を持った能力を備えていて、安心出来る存在・場所を求めているのだと感じました。最後の解説で漫画家の方の「警告はした、あとは君が何を感じるかである」という言葉はまさに私たちが考えるべき義務・使命だと思うのです2014/06/21
ままま
9
話のつながりが上手く、サラッと読める論文みたいな感じでした。「情短」は初めて知ったけど、もっと養護施設と密接に連携を測り、ケアしていき少しでも心の ケアをし社会に出すことが、今後の日本を担う子供には大切じゃないかなと。それと、大学や専門学校には学費も生活費も実費でしか行けないとか将来を大きく制限することになるので、国で何かしらの援助制度があればもっと優れた人材が埋もれなくて住むと思うのに残念です。2015/11/02
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