内容説明
1877年の西南戦争から1914年の第一次世界大戦の勃発までを扱った明治時代史。激動の幕末・維新期を乗り越えた日本は、この40年間で、近代資本主義国家を確立し、帝国主義国家の一員に成りあがった。外に日清・日露戦争、内に自由民権運動という大きな犠牲を払った一方で、政治にも経済にも社会にも、現在の我々が失ってしまった理想主義が一貫して脈打っていた。年表/索引つき。
感想・レビュー
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レアル
55
明治10年西南戦争~大正3第一次大戦勃発までを扱っている。分かり易く言えば、この時代の人たちが築いた明治という時代史が描かれている。ただその内容が知識不足の私には詳細過ぎて分かりにくいところもあった。ただこの40年間で日本は近代資本主義を確立した。そんな40年を様々な角度から取り上げて描く明治の軌跡。自由民権運動の章がいい勉強になった。2017/05/15
nagoyan
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優。日本の近代化プロジェクトというものを、いったん、1945年8月15日をはずして考えてみる上では、有益な本だ。近代化プロジェクトを進める明治期指導者たちにとっての「近代化」が様々に輝く万華鏡のような歴史像である。2010/06/27