内容説明
演説で人々を感動させたオバマが大統領に当選した背景には、「語ることは統治なり」という言葉に象徴されるアメリカの伝統がある。
政治とレトリックと文化のかかわりを鮮明に描き出し、2008年大統領選を丁寧に解析した本書は、状況の正確な理解へ読者をしっかり導く。
レトリック批評の主要理論の紹介など、学びへの配慮と示唆にも満ちている。
目次
第1章 政治とコミュニケーション
第2章 政治と説得コミュニケーション
第3章 レトリカル・プレジデンシー
第4章 大統領選キャンペーン
第5章 メディアと政治コミュニケーション
第6章 政治ディベートの歴史
第7章 政治コミュニケーションの分析方法
第8章 事例研究1 CNNとNewsweekが伝えたクリントン・スキャンダル
第9章 事例研究2 A Fantasy Theme Analysis of Prime Minister Koizumi’s “Structural Reform without Sacred Cows”
第10章 事例研究3 1984 Reagan‐Mondale Presidential Campaign: An Analysis of the Budget Deficit Issue