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内容説明
わが国の誇るべき産業は、自動車産業から農業になる時代がやってくる! Made By Japan(MBJ)とは、日本の中で農産物を生産しようという枠組みを超えて、日本の技術を用いて日本以外の国で農産物を生産しようという考え方である。日本の誇るべき農家の技術をもって、世界の農地を耕し、自然に負荷をかけない形で良質の農産物を生産する。どうせ輸入しなければならないのなら、日本の技術で育てられた、安心・安全で高品質の農産物を選択しようではないか。
目次
第1章 日本の食の現実(“失われた10年”、そして終わりの始まり;安全と安心、そして最後の10年 ほか)
第2章 シナリオA:保護主義(未来予測(1)日本は保護主義を選択する
“農業保護”主義の源流 ほか)
第3章 シナリオB:完全自由化&国際化(未来予測(2)日本は食料生産を完全自由化する
大都市と地方―農業の自由化は双方を荒廃させる ほか)
第4章 シナリオC:主権化及び多様化(未来予測(3)食料・農業に関する認識の改革
独自の道を歩む農家たち、そしてその既存農業態勢との摩擦 ほか)
第5章 シナリオD:「無策」ではなく「不策」(未来予測(4)―「不策」)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ceskepivo
7
日本の農業を強くするための5つ目のシナリオ、「無策」ではなく「不策」。謀りごと自体を為さず、ということ。生命は、多様化して30数億年という歴史を刻んできた。今も進化し続けている少数だけが現存種だと考えられている。生物は皆、それぞれの生き方をひたすら行うだけだが、その結果、神の業と見間違うほどの精緻さを持った大生態系の歯車を回し続けることになる。なるほど。2015/06/10
Humbaba
3
日本の食料自給率はあまり高くない.それを改善するために予算は全力でとっている.しかし,それが正しく使われているかはまた別の問題である.自分たちですら国産を使っていない役所の姿を見ると,本気で改善しようとしているとは思えない.2010/07/08
inami
2
◉読書(再読) ★3.5 2009年のローマの国連食糧農業機関(FAO)が、「2009年中に世界の飢餓人口が10億人を突破する」との予測を発表。1995年の国家機関のセミナーで「2025年が人類全体にとって、”帰還不能点”(その場所を越えると元の場所に戻れなくなる地点)となる」と講演者が・・。人口増加、食料危機、エネルギー資源の枯渇、その影響で加速する環境破壊、最悪の結末として自然発火する戦争。・・現在、2017年、人類は「引き返し不能点」にどれだけ足を踏み入れてしまったのか?2010/06/11
ぐうたらパンダ
2
タイトルは大仰だが、目新しい書いてなかった。石油などのエネルギー輸入との関連については論じられておらず、また政治や行政に関しても現状をどうすれば改善できるか、も具体的な記述がなく、著者が土壌が専門ということで、所々でその話が出てきかけるのだが、中途半端。著者の熱意は感じるので、もっと専門に即した具体的な話が多ければ面白かっただろう。2012/07/21
Kentaro
1
各種調査エビデンスに基づく論理が展開されていますが、私はやはり、農業が儲かる仕事になること、かつ、先進のICTを活用した生産性の向上と、良質な農地の確保が欠かせないと感じた一冊でした。2017/08/29
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