内容説明
一族の会社で働くアヴィーナは、上司である二人の義兄とともに大企業ランカスター・グループの新社屋披露パーティーに赴いた。その席で、彼女が動揺するほどじっと見つめてきた黒髪の男――彼こそがグループの最高責任者、ナイル･ランカスターだった。そのナイルが義兄たちを通じ、彼女と知り合いたいと言ってきた。彼との取引を望む二人は、チャンスとばかりに驚喜している。私を生け贄にする気ね！ アヴィーナは憤り、会場を逃げ出した。数日後、再びランカスター関連の小さな催しへの招待があった。トップが来るような会ではないと知り、安心して出席すると……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くまた
1
それなりに面白い。利己的な家族に囲まれて、家を出て転職しようと何度も考えるのに一向に行動に移さない主人公が歯がゆいが。自分が気に入らないからとビジネス関係のパーティで顔合わせをスッポかすのは子供っぽいけど素直で可愛い主人公なので楽しく読めた。HQだと理由もなく意地悪とか純粋に身勝手とか単純な悪役設定が多いけど、家族は一応主人公の事もそれなりに大事にしていて、ただ自分の価値基準が一番だと思うあまり全く違う主人公の価値観が認めらないという「あるある」話でした。やっぱり周りの言動の背景が分った方が読んで楽しい。2015/07/22
糸車
0
ヒロインが結婚をビジネスと考えている訳ではなく、むしろ、愛がなければ結婚なんてしない、と決意している。美貌を売りにもしたくない。いくら家族全員に期待されていても。仕事ができる割に意識する男性には子供っぽく反応したり、恋に慣れていない。ヒーローも彼女に惹かれたくないと思っているので、顔を合わせれば意地の張り合い。ずーっとそういう感じで話が進むので、なんか疲れてしまった。ヒーロー、もっと大人になってよ。あまりにもきれいだと、男性を追い払うのも大変なんだな。身勝手な家族に囲まれているのもマイナス。2013/05/25
