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内容説明
幕末維新期、若くして英国に留学、西洋文明の洗礼を受けた伊藤博文。明治維新後は、憲法を制定し、議会を開設、初代総理大臣として近代日本の骨格を創り上げた。だがその評価は、哲学なき政略家、思想なき現実主義者、また韓国併合の推進者とされ、極めて低い。しかし事実は違う。本書は、「文明」「立憲国家」「国民政治」の三つの視角から、丹念に生涯を辿り、伊藤の隠された思想・国家構想を明らかにする。
目次
第1章 文明との出会い
第2章 立憲国家構想-明治憲法制定という前史
第3章 一八九九年の憲法行脚
第4章 知の結社としての立憲政友会
第5章 明治国制の確立-一九〇七年の憲法改革
第6章 清末改革と伊藤博文
第7章 韓国統監のヤヌスの顔
1 ~ 1件/全1件
- 評価
Piichanの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
154
伊藤博文が政治家としてどのように考えて行動していたのかがよく分かった。こういう人が今の政治家にいてたら面白いな。2011/10/28
Tomoichi
25
子供の頃の千円札は伊藤博文で偉人の代名詞のような存在であった伊藤が気がつけば左翼連中による不当評価で貶められていた。そんな伊藤を再評価する本書では大日本帝国憲法をはじめ制度設計・立憲主義の確立など資料をもとに先入観なしに考察していく。結論から言えばやはり伊藤は「大政治家」であったということである。偉大であるため理解されない悲劇の人物かもしれない。本書でも取り上げられている韓国問題だが彼らは当時も現在も観念の世界に生きている面倒な隣人である。2018/02/28
月世界旅行したい
17
実務派、あるいは円滑主義と言いわれて納得。そのような態度の人間なので外から見るとわかりやすいところが少ないというのが特徴だそうです。そういうわかりにくさはウケが悪いのだろうけど、だからこそこういう本を出す価値があるのだろう。2015/04/04
健
15
かなり前「伊藤博文が暗殺されずに明治維新を生き残り総理大臣になれたのは、重要人物と思われなかったからだ」と聞いて、以来、そのまま来たのだけど、『陸奥宗光』に頻繁に登場したので読んでみたら、とんでもない偉大な人物だった。今更ながら伊藤博文に申し訳なかったと思う。日本が民主主義の近代国家になれたのは、彼の国家観の賜物だったという事が凄く良く分かる。イデオロギーよりも国の制度設計とその構築に心血を注いだ政治家だったのだ。日本の民主主義は伊藤博文から始まっていた!道理で掴み処が無いわけだ。大変参考になった。2024/03/18
サケ太
14
知っているようで知らない人物の一人。生まれから幕末での行動については大幅に飛ばし、彼の政治家としての姿勢とその姿勢の構築に至るまでの事績。彼の政治家としての軌跡はしっかりと把握していないものが多く、学べて面白かった。2025/07/19
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