内容説明
工学部の大学院生・舞面真面(まいつらまとも)は、ある年の暮れに叔父の影面(かげとも)からの呼び出しを受け、山中の邸宅に赴く。そこで頼まれたこととは、真面の曽祖父であり、財閥の長だった男・被面(かのも)が残した遺言の解明だった。 ―― 箱を解き 石を解き 面を解け ―― よきものが待っている 従姉妹の水面(みなも)とともに謎に挑んでいく真面だったが、謎の面をつけた少女が現われたことによって調査は思わぬ方向に――? <メディアワークス文庫賞>受賞者、野崎まどが放つ怪作登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
96
野崎まど作品としてはそこそこの出来。最後の大オチに至るまでの過程はごく普通なんだけど2段構えの落とし方なので気持ちよく騙してくれるのが野崎まどの良い所なんだよな。今回は比較的軽めのミステリーでどちらかというと掛け合いに重きを置いてる感じでした。熊さん、水面さんが個人的にグッド。もう少し彼女たちを生かした展開になってたら良かったかな。2014/06/25
ひめありす@灯れ松明の火
92
地元図書館は不思議で刊行時期に『アムリタ』『パーフェクトフレンド』『2』と来て残り3冊をまとめて入れました。なので、ぷち野崎まど祭り開催決定です。それはさておき。まずなんと言っても表紙がいいですね。こんなデザインの手ぬぐいが欲しくなります。インパクトあるデザインと江戸紫がよい感じです。さてさて、お話の方は一言で言うなら「野崎まど」でした。ああ、こんな感じで流されてひっくり返るな、と思った所で心地よくひっくり返ったら、最後に気持ち悪くひっくり返されました。お祭りの夜はケチャップに気をつけなくてはなりません。2012/12/16
夜長月🌙@読書会10周年
55
人を食ったような文章がかえって心地好いです。というか人を食ったようなキャラクターの「みさき」がいい。[映]アムリタには及びませんが「みさき」にはまたどこかで会いたいと思わせます。きっと「2」で会えるのかな?野崎まどさんを「小説家の作り方」「2」と追いかけます。2017/10/23
Yobata
55
西尾維新的な名前に惹かれて購入。かつて一代で財閥を築いた舞面一族。その一族である舞面真面は叔父の頼みで実家に帰る事に。叔父の依頼とはその財閥を気づいた曾祖父・舞面彼面の「箱を解き,石を解き,面を解け ーよきものが待っている」という謎の遺書を解いて欲しいという。それに関連していると思われる舞面家に伝わる“心の箱”“体の石”の謎解きを始めると真面の前に獣面を被った女が現れる…。人は誰しも仮面を被って生きている。ありきたりのようなテーマだけど、仮面は顔のみを隠す物,それを不自然なくつけれていられているか?→2013/06/29
アイゼナハ@灯れ松明の火
53
「こんなのオチじゃない!」と文庫本を部屋の片隅に投げ出した後、誰もいなくなった頃を見計らって、そっと拾いにいって埃を払い、ぎゅっと抱きしめてしまいたくなる、そんなお話。2010/07/23
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