メディアワークス文庫<br> 舞面真面とお面の女

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メディアワークス文庫
舞面真面とお面の女

  • 著者名:野崎まど
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 特価 ¥302(本体¥275)
  • KADOKAWA(2014/01発売)
  • ポイント 2pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784048685818
  • NDC分類:913.6

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内容説明

工学部の大学院生・舞面真面(まいつらまとも)は、ある年の暮れに叔父の影面(かげとも)からの呼び出しを受け、山中の邸宅に赴く。そこで頼まれたこととは、真面の曽祖父であり、財閥の長だった男・被面(かのも)が残した遺言の解明だった。 ―― 箱を解き 石を解き 面を解け ―― よきものが待っている 従姉妹の水面(みなも)とともに謎に挑んでいく真面だったが、謎の面をつけた少女が現われたことによって調査は思わぬ方向に――? <メディアワークス文庫賞>受賞者、野崎まどが放つ怪作登場!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりも

96
野崎まど作品としてはそこそこの出来。最後の大オチに至るまでの過程はごく普通なんだけど2段構えの落とし方なので気持ちよく騙してくれるのが野崎まどの良い所なんだよな。今回は比較的軽めのミステリーでどちらかというと掛け合いに重きを置いてる感じでした。熊さん、水面さんが個人的にグッド。もう少し彼女たちを生かした展開になってたら良かったかな。2014/06/25

ひめありす@灯れ松明の火

92
地元図書館は不思議で刊行時期に『アムリタ』『パーフェクトフレンド』『2』と来て残り3冊をまとめて入れました。なので、ぷち野崎まど祭り開催決定です。それはさておき。まずなんと言っても表紙がいいですね。こんなデザインの手ぬぐいが欲しくなります。インパクトあるデザインと江戸紫がよい感じです。さてさて、お話の方は一言で言うなら「野崎まど」でした。ああ、こんな感じで流されてひっくり返るな、と思った所で心地よくひっくり返ったら、最後に気持ち悪くひっくり返されました。お祭りの夜はケチャップに気をつけなくてはなりません。2012/12/16

美羽と花雲のハナシ

62
前作とはかなり宗旨が違うお話になっている。謎解きは好きなので、わくわくしながら読み進めた。みさきの登場により、シリアスな作風は破壊され、いつの間に賑やかな雰囲気に変貌した。相変わらず、登場人物のやり取りが面白い。遊び心が満載である。最後のどんでん返しで、物語全体が一変するかと心構えていたら、予想とは違うどんでん返しが待っていた。結末が曖昧で少し物足りなかったが、想像を読者に委ねる構成も悪くないかな。真面と水面の性質や人間性についての描写が希薄なので、そこをもっと掘り下げてほしかった。次作に期待です。2012/06/18

夜長月🌙@新潮部

55
人を食ったような文章がかえって心地好いです。というか人を食ったようなキャラクターの「みさき」がいい。[映]アムリタには及びませんが「みさき」にはまたどこかで会いたいと思わせます。きっと「2」で会えるのかな?野崎まどさんを「小説家の作り方」「2」と追いかけます。2017/10/23

Yobata

55
西尾維新的な名前に惹かれて購入。かつて一代で財閥を築いた舞面一族。その一族である舞面真面は叔父の頼みで実家に帰る事に。叔父の依頼とはその財閥を気づいた曾祖父・舞面彼面の「箱を解き,石を解き,面を解け ーよきものが待っている」という謎の遺書を解いて欲しいという。それに関連していると思われる舞面家に伝わる“心の箱”“体の石”の謎解きを始めると真面の前に獣面を被った女が現れる…。人は誰しも仮面を被って生きている。ありきたりのようなテーマだけど、仮面は顔のみを隠す物,それを不自然なくつけれていられているか?→2013/06/29

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