- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
将来への不安や悩みを抱えながら海外へ旅立った若者がオーストラリア,ユーラシア大陸,ヨーロッパ,アフリカへと続く5年半にわたる旅で体験し,学んだものは何だったのか.国家に抗して小さな独立国を作った農民やある目的のために路上で楽器を弾き続ける老人など,旅で出会った様々な人々の姿を通して「生きること」の意味を探る.
目次
目 次
はじめに
オーストラリア編1平和な国に暮らす意味 ジンバブエからの移民(西オーストラリア州バンバリー)
オーストラリア編2国ってなんだろう? 国を造ったおじいさん(ハットリバー公国)
コラム1 長い旅には何を持っていくの?
東南アジア編1食料を得るとは? 捕鯨村の人々(インドネシア)
東南アジア編2勉強できることの幸せ ビルマからタイへ来た若い難民たち
東南アジア編3世界はみなつながっている 「残留」を選んだ日本兵(ビルマ・タイ国境地帯)
コラム2 泊まるのはどんな場所?
中国編1絆を求めて旅をする 路上の二胡弾き(雲南省昆明市)
中国編2腕一本で生きていく 格闘家の日本人(上海)
コラム3 旅って危険ではないの?
ユーラシア横断編1見ることと聞くことの違い イランで出会った人たち
ユーラシア横断編2帰る場所 亡命チベット人(スイス)
コラム4 流行も世界共通になってきた?
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花男
26
世界1周した気になり、面白かった。元日本兵や難民、母国を捨てる覚悟で生きている人たちもいる。毎日働くことが偉い訳でもない。いろんな生き方を知ることが大切。2022/07/15
まりん
25
新書って難しそうと思って、簡単そうなジュニア新書の中から選んだ本。ジュニア向けだからなのか、思った以上にすらすらと読めて、面白かった。いろんな場所に行って、たくさんの出会いがあった著者の旅が素敵だった。私もいつか旅とかしてみたい!!新書ももっと読んでみたいと思った。2014/01/22
お静
20
5年余り夫婦でオーストラリアからアジア、ヨーロッパ、アフリカを暮らしながら旅した本。日本で就職するより、直接感じて触れた旅は多くのもを作者に与えたんだなーと思う。読みやすく次に出た「遊牧夫婦」も読みたくなった。2018/01/13
ぐっち
18
「汐見稔幸さんがすすめる5冊」の中の1冊。夏休みの旅行前~旅行中に読みました。夫婦で仕事やボランティアをしながら外国を旅した話。リアル吉里吉里国みたいな「ハットリバー公国」、イルカと泳ぐボランティアのあとにイルカ漁の村、タイで難民に勉強を教える日本人、中国やイラン、チベット難民の人たち…。日本国内でメディアで見るのとは違う人々の様子が興味深かったです。そして、旅をしながら生きるって可能なんだなと。これを読んで、思い切りよく旅に出ちゃう若い人がいるといいなと思います。2012/08/11
さえきかずひこ
15
オーストラリアでイルカボランティアをしてヨーロッパ人の人脈を作るところから始まり、インドネシア、ビルマ、タイ、雲南、イラン、スイス、アフリカなど世界各地を5年以上夫婦で貧乏旅行する過程を綴ったもの。各国で様々な人々と出会い、朗らかで明るい雰囲気に満ちた文章は性善説的で、「旅に出てみたいな」と漠然と思っている若者たちの背中を押してくれそう。楽しく読みました。2020/03/12