ウォーホルの芸術 - 20世紀を映した鏡

個数:1
紙書籍版価格
¥924
  • 電子書籍
  • Reader

ウォーホルの芸術 - 20世紀を映した鏡

  • 著者名:宮下規久朗
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 光文社(2014/01発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334035174
  • NDC分類:723.53

ファイル: /

内容説明

20世紀を代表する美術家であるアンディ・ウォーホル(1928-1987)は、生前における多方面にわたる活躍やメディアへの頻繁な露出から、これまで様々な流言飛語に曇らされ、毀誉褒貶に包まれていた。「孤独なトリックスター」の実像とは――。本書は、日本での大規模なウォーホル回顧展にも関わった美術史家が、ウォーホル芸術の意味と本質に迫り、それを広く美術史の中に位置づけた画期的論考である。

目次

第1章 キャンベル・スープ―ウォーホルの原点
第2章 スターの本質―聖と俗の肖像
第3章 名もなき死―現代への予言と警告
第4章 公権力への恐怖―アメリカの暗部
第5章 名声と死の影―『ジャッキー』・『花』・『自画像』
第6章 ウォーホル芸術の終焉―『毛沢東』から『最後の晩餐』へ
終章 ウォーホルの聖性

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

zirou1984

32
ポップであることの本質は誰にでもアクセスできることではない、誰からも切り離され、ただ時代のみと繋がっている事だ。大量生産によるイメージの喚起というウォーホルのコンセプトは資本主義と社会主義、20世紀における2つの思想の交差点であり、同時にシルクスクリーンを効果的に用いたアナログな手法は今となっては図らずしも前世紀的な意匠を感じさせてしまう。彼の作品は芸術でありながら自己表現とは無縁であったが、彼の人間性にまで踏み込んだ本書を読んだ後には、逆説的にそれこそが自らの人間性を守る手段であったのかもと思えてくる。2014/02/27

若布酒まちゃひこ/びんた

31
今月なんとか1冊読めた。絵画の表面で起こる創作と現実の混合をラディカルに引き起こした画家としてのウォーホルを前半とてもわかりやすく解説していた2016/07/31

流之助

23
彼の命日と私の生まれた日が近いことに何となく親近感が湧いてしまった。深い意味なんてないのに。現代美術は私には難しくて読み取れないことが多いけれど、この本を読むとウォーホルという人間の抱えていた一端が少しは感じとれた気がする。もう一度改めて作品を眺めてみたくなった。2019/12/10

Francis

15
猫町俱楽部藝術部の副読本として購入。休会したので読むのが延び延びになってしまった。アンディ・ウォーホルは東方典礼カトリックと言う正教会の典礼、すなわちイコンを重視する典礼を持ちながらローマ教皇庁の監督下にあるというユニークな教派の信徒である。この本を読んで彼の作品は東方典礼カトリックの信仰を反映していると言っても過言ではあるまいと思った。ウォーホルは熱心な信徒で一日に数回ミサにあずかり、また困窮者のために寄附をしていたとの事。そのような人であれば作品が信仰を表していると考えてもさほど不自然ではないだろう。2022/11/13

11
「通常は人々が意識せずに自然に受容している社会のメカニズムを作品化してきた」ウォーホルの代表的な作品について解説していくことで、彼のキャリアの総体を概観する一冊。有名な《キャンベル・スープ缶》から、あまり語られることのない末期の作品群に至るまで、彼の仕事の背後には抽象表現主義と、その背景にある、個性や独創性に重きを置く近代的芸術観への反発がある。そのため、ウォーホルは、機械のように無個性な作品を志向する。シルクスクリーンを主な制作方法として選んだのは彼にとって必然だったのだ。2022/01/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/358008
  • ご注意事項

最近チェックした商品