内容説明
2005年5月、弘道会会長であり山口組若頭補佐の司忍は五代目政権下で長らく空位のままだった若頭に就任。そのわずか3ヶ月後には山口組六代目組長の座を奪うと同時に、前組長の渡辺芳則を引退に追い込んだ。司組長は間もなく係争中の事件で収監されるが、弘道会時代からの腹心・高山清司が若頭として辣腕を振るう。高山は急速な若返り人事で組内の基盤を固める一方、積極的な盃外交で全暴力団の半数を自陣営に取り込んでいく。本書では裏社会の山口組一極集中化の先に「山口組幕府」の樹立を予見している。
目次
第1章 六代目体制始動(六代目収監を巡る謀報戦
「國粹会」傘下入りで東京に核弾頭 ほか)
第2章 山口組一極化の影(警察が見たヤクザ界再編動向
組長たちの資金繰り実態 ほか)
第3章 盃外交と山口組帝国(「山口組による平和」を目指す)
第4章 塗り変わる東京暴力地図(住吉会・小林会幹部射殺事件
高山若頭が描く國粹会と東京の将来図 ほか)