内容説明
下品、野卑、矮小、間抜け、暴力的、自分勝手、過剰な自意識と無意識……人間(おもに無名人)の、あらゆる愚かさを冷徹な観察眼で濃厚に描き、笑ってはならぬと思いながらも笑ってしまう究極のエンタテインメント。「中年愛への原体験」「内田研究とビッグバン」「尹松淑さんのこと」他、名作多数を含む現代日本の「旧約聖書」、珠玉の人間紀行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
怜
36
ものすごい毒。それでいて読ませるって、どーなんよ?正直根本作品をあまり知らないひとにはオススメできないかも、しれない。ギリギリセーフなんだかアウトなんだかの人間観察。でもやるんだよ!座右の銘いただきました、はい2014/11/11
gtn
27
著者の友人Uのエピソードに辟易する。これほど私生活を暴いても大丈夫と著者が踏んだのも、Uが蛭子能収氏と同じく、自分だけの世界の住人だからだろう。犬がいくら吠えても、ああうるさいなとしか感じない。そして、そんな人間を引き寄せる著者にも、同じ生命の傾向性がある。2020/07/28
ユーカ
22
ポンコツ人間図鑑。濃い~。お腹いっぱい。こういう風に俯瞰してみると、自分もかなり濃い~。2016/03/14
ヨーイチ
16
根本さんの本は「人生解毒波止場」以来二冊目。ガロ系文化って基本的に苦手。ファンではけしてない。但し、「解毒」が余りにも強烈で、他人にも吹聴していた時期があった。漫画付きだったし。作者も齢を重ねたであろうし、大変わりした平成の現代にこういうスタンスはどうなのか?という興味が本書を購入した動機の様な気がする。全くため息が出るほどの「無自覚」な人々が跳梁跋扈している。ある意味「羨ましい」という気さえする。釜山編での自称日本語教師爺さんの件は圧巻。韓国って行ったこと無いが、確かに嘗てはこうだったであろう、と妙な納2014/04/09
Yumi
12
《図書館本》15歳以下禁!笑 勧めていただいた本、楽しめました🎶 2019/10/12