内容説明
次世代の社会インフラである「スマートグリッド」。
本書はスマートグリッド研究の第一人者である東京大学教授の横山明彦氏が、電力ネットワークの視点からスマートグリッドを定義し、技術的課題や各国の事情を分かりやすく解説します。
また、日本IBM未来価値創造事業事業開発部長の池田一昭氏と、海外の事例や情報システムから見たスマートグリッドについて語り合う特別対談も収録しました。
スマートグリッドを知りたい、スマートグリッドにおけるビジネスチャンスを探りたい――そんな方々に向けた必読の書です。
(役職名などは書籍発行当時の情報です)
目次
第1章 スマートグリッドブーム
第2章 スマートグリッドを定義する
第3章 欧州の取り組み
第4章 米国の取り組み
第5章 日本版スマートグリッドとは
第6章 中国、韓国の取り組み
第7章 スマートグリッドの将来像と実現への課題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まめタンク
9
何冊か読んだスマートグリッド書籍の中では一番冷静に物事を捉えている。孫正義氏などがメガソーラーで太陽光発電に乗り出しているが、出力不安定な電力は送電線網に支障をきたす。電気は貯められない。もしくは蓄電池が必要だ。という点で従来の電気事情とは異なる。クリーンエネルギー導入は必須だ。しかし、不安定な電気はそれ自体が大停電を招く可能性がある。スマートメーターと蓄電池の普及。そして、天気予想。これが次世代の電気を決める。原発は危険。でも、クリーンエネルギーにも難がある。そう思わせた1冊です。2011/08/20
shigoro
4
電気を増減を管理して、効率よいエネルギーを生み出すってことが概要だが。日本は停電が少なく、送電時のロスも少なくて優秀と連呼してあるが、震災後の信頼が揺らぐ東電一社の垂直型のスマートグリットがどうかが問題。発電・変電・送電・配電を全てやってしまって、新規に割り込む隙がないし、海外への売り込みもセットだと難しくなる。コスト・環境・技術・状況を見て、取り入れていかなくては意味がないな。 2011/11/01
だ
1
日米欧のエネルギー業界の課題とスマートグリッドの概念が非常に簡潔にまとめられていてわかりやすい。スマグリ入門にお勧めの一冊。2011/09/30
タカヒロ
1
スマートグリットについての本。技術的な面についてはあまり触れられておらず、スマートグリットの概要や現状が詳しく書いてあった。スマートグリット化を進めるうえでどんな課題があり、今後予想されるか、や欧州、米国などの進行度や日本との違いなども書かれていた。入門書としておすすめだと思う。個人的には7章の経済的な部分や特別対談が面白かった。2012/03/14
那由田 忠
1
自然エネルギーの活用をあまりにも簡単に考えている人にはぜひ読んでもらいたい。もう少し理論的に深めてほしいもののとりあえずの入門にはいい本。2011/06/30
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