祥伝社新書<br> 明治三十七年のインテリジェンス外交 - 戦争をいかに終わらせるか

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祥伝社新書
明治三十七年のインテリジェンス外交 - 戦争をいかに終わらせるか

  • 著者名:前坂俊之
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 祥伝社(2014/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396111984

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内容説明

明治三十七年、日露の開戦が決まるや、伊藤博文の命を受け、「肩書きなし」で渡米した一人の男がいた。その名は金子堅太郎。彼は巧みな会話術と旺盛な行動力をもって、ルーズベルト大統領と米国の世論を日本のもとに引き寄せた。翌年、日本が戦争を絶妙なタイミングで終わらせることができたのも、ひとえに彼の功績と言ってもいい。外交下手と言われる現代日本だが、百年前の明治にこれほど傑出した男がいたのだ。その金子の人物とたぐいまれな能力を浮き彫りににした、現代日本人必読の好著!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ponyo

5
先日読んだ本に、明治時代の日本人で外交に長けていた人物として紹介されていた金子堅太郎。日露戦争の開始から講和条約締結までに彼がアメリカでどのように動き、人々の関心を引き付けたかはよく伝わってくる。自信家過ぎてどこまでが真実なのかと思いつつ、その行動力とスピーチ力は突出していたのだろう。後半にロシア側のウィッテの手記を載せていることで、双方の主張と回顧をバランス良く捉えられるところは面白い。武士道精神や謙虚さを持ち合わせていた日本人なのに、最後は驕りによって誤った道を進むとは、なんとも残念すぎる。2018/11/01

takao

3
ふむ2024/04/21

ムラ

1
日露戦争開戦にあたって、戦争終結の際の和平調停のために米国を動かすべく渡米した米国派遣特使・金子堅太郎に焦点を当てた1冊。金子自身が出版した「日露戦役秘録」の現代日本語訳がメインでした。終盤にはポーツマス講和会議のロシア全権・ウィッテの「ウィッテ伯回想録」の現代日本語訳も。ウィッテ自身の回想録は特に興味深かったです。ウィッテの外交が成功したのとは別に、実際これ以上戦争を続ける力のなかった日本の状況を考えると、日本側の「外交上の失敗」とは言い切れないんじゃないかな~という印象も感じました。2016/06/29

ハシヒロ

1
明治政府は軍事はあくまで外交の一部であると考え、開戦前からいかに講和するか手段を講じてきた。しかし、結果としてポーツマス条約では敗者となった。いわんや、太平洋戦争など正気の沙汰ではないと思い知らされる。2010/05/07

S

0
アメリカ大統領に便所を案内させた男、金子堅太郎。『日露戦争と金子堅太郎』の抜粋みたいな本だった。これに載ってる『ウィッテ伯回想録』が見つからない。『ウィッテ伯回想記』ならあるんだけど講和の時の「小村の腕にすがりついてでも~」って所が見つからない。2012/06/13

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