内容説明
■最初は、とても楽しみなアルバイトだった。ポリーは、近くに住むサー・ロナルドが募集した、彼の手書き原稿をタイプで清書する仕事に採用され、喜んでいた。ところがその友人で、“教授”と呼ばれるサムの登場で、楽しいはずのアルバイトは、とたんに緊張の連続となった。サー・ロナルドが突然の病で亡くなり、サムの屋敷に住み込んで、清書を最後まで終わらせることになってしまったのだ。彼と同じ家に住み、美しい婚約者には嫉妬の目を向けられる日々に、ポリーは耐え切れず、急いで仕事を終えると屋敷をあとにした。だがサムとの再会は、新しい職場となった病院で不意に訪れた。■3月に続き、人気作家ベティ・ニールズの作品をお贈りします。あこがれの医師と彼を支える看護師は、作者の人生を色濃く映す永遠のテーマとなっています。さらに6月、2100号記念として刊行される次回作品にも、どうぞご期待ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にゃんころ
6
温かな家族に愛されて育った素朴で素直なヒロインと、美人だけど性格最悪な女を婚約者に持つ教授の物語。見栄えもよく地位もあるヒーローが田舎娘にもう夢中!!でもそんなこと顔には出しません、な天の邪鬼wなんなら冷たくしちゃうぞ、なツンツンぶり。でも途中から隠しきれない気持ちが出てますよ。めっちゃヒロイン追いかけてるー。バレバレですやーん。でもヒロインは気づかず。誰だってあんな態度取られたら嫌われてると思うよね。もう少し教授の甘い囁き聞きたかったです。ラストだけだったので。ほのぼのロマンスでした。2016/08/20
たまきら
6
ハンサムだけど感じのわる~い「教授」と、頭脳明晰、素直だけど器量はそこそこ…という女子のちょっと不思議な出会いから心が通じ合うまでのお話。女子がピュアでかわいいです。でも年上の男子がこう愚かだといらいらしてしまうのは私だけでしょうか…。2015/06/12
rokoroko
6
いつものベティなんだけれど(金太郎飴のように同じ話)教授の性格の悪い婚約者が(夏至に結婚するのロマンチックと考えている)と言うくだりに驚いた。どうして?夜が短いから?オランダってただでさえ夏は夜短いじゃない?(オランダで5時頃と思ってたら夜が更けてたわ)夏至って何か宗教的な意味合いがあるのかしら。夏至に神社で結婚した私、興味津々(30年前だけどね)2015/05/14
こえん
4
20歳の学術書のアルバイト・タイピストでラテン語とギリシャ語が好きなヒロインと、ヒロイン雇い主と懇意の小児外科医の36歳ヒーロー。うん、いつものベティー・ニールズだった。でも、いつもよりヒーローがヒロインに対する思いの透けて見える行動を取ってくれるので、楽しかった。どうしようもない女と婚約してるところは、いつものベティ・ヒーローだけど…。2010/08/03
びわ
3
これは好きなお話。教授の心情は書かれてないんだけど、行間から丸わかり(笑)気になってしかたがないのねー♪ヒロインは全く気がついてないけど。婚約解消をヒロインにだけでも教えてあげたらよかったのにね。でも今回のヒーローは、婚約解消するのにあくどいことはしてないみたいで、好感度アップ。ヒロインも健気で落ち着いてる娘でよかった(^o^)2013/01/24