内容説明
「一言でいうなら魔法使いですかね」そんな言葉と共に、物理学を修める学生・大倉耕介が教授から託されたのは、咲耶と名乗る女の子だった。謎の儀式『時詠みの追難』をめぐり、命の危機に晒されていた咲耶。耕介は論理的思考を積み重ね、彼女を守る最適解にたどりつけるのか!?
物理と魔法が手を結ぶ化学反応ファンタジーを観測せよ!!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1_k
10
もったいない! 素材はいいものを揃えたのに、料理に失敗している。設定も十分斬新で面白そうなものをこしらえ、文章もベテランだと言われても信じられるくらいのこなれた様子で、正直この二点は第一作とは思えない良い出来。しかし、肝心の主人公が終盤まで傍観者に徹してしまう。これは痛恨。それを含めて、その他、設定の出し方、起伏のつけ方など展開を少し練るだけで傑作に化けるのに。おしい、おしいよ。もったいなさすぎる。2011/11/29
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
8
魔法×化学、物理学の視点から魔法の仕組みを解き明かすのがカッコいいな。わかりやすくて堅実なファンタジーでとても読みやすかったです。
nawade
6
★★★★☆ おいおいおい、第三回ノベルジャパン大賞にはパッとした本がないと嘆いていましたがとんだ隠し玉がいたんじゃないですか。魔法+物理、魅力的なヒロインs、できる主人公、私の好きな要素が盛り込まれていました。この手の物だと咲夜が有利なんだけど、あすみ頑張れ。積み重ねた想いは裏切らないと信じたい。2010/04/03
寒上ぺそぎん
5
★★★★☆[4/5][電本] お試し版を読んでみて良い感触だったので購入。あらすじだと、よくある“突然美少女と同居する事になったら女友達が乱入してきて大変なんだが”的な感じがするのを、かっちりと裏切ってくれた(ハレム臭がほぼ皆無)のがナイス。更に、魔法は魔法としてありながら、科学でも説明がつく描き方をしている世界観が面白い。自らは見る事のできない「水の要素」に対して、科学的観点からこれができるはず、と〆に持っていくあたりなど、目を見張るものがあった。2013/03/25
Humbaba
5
救えなかった過去を後悔する.だからこそ,同じような目に遇っている人がいたら自分の身を顧みず助けようとする.普通ならばそのための能力が足りず,どこかで挫折する.それができる能力があるということは,果たして幸福なのか,そうでないのか.2012/07/27