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内容説明
「楽園」誌上で鮮烈なデビューを飾った新人作家の初作品集。日本最大の創作同人誌即売会「コミティア」に初登場で読書会投票1位を獲得した「晴田の犯行」&描きおろし等含め計7本を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
exsoy
32
読メでよく見かける作品なので読んでみた。この中だと「遠い日のBOY」が好きだけど、そこまで刺さらなかったかな…。2022/02/12
麻衣
32
夏の獣をだきしめていると、遠くでくゆる紫煙がなぜだか不思議と目にしみる。黄色い花みたいなこの子だから、ちりんちりんと2階からしあわせが走ってくるようなその鈴の音。一室でねむるいくつものうつくしさ、交合うことのせつなさ、もどかしさ、やるせなさ。愛されることの素直さ。途端になみだが沸沸と湧き上がってきてわたしの不安がおまえに移りそうでこわい。だってくらやみが待ってくれない。それでも走れ。振り向かず走れよ。崩れかけのかなしみを噛みながらでも、ひとりで夜道を走り抜けることのできる強さくらい。わたしは持ってる。2020/08/18
ぐうぐう
19
「彼女は漫画を見つけ、世界は売野機子を見つけた。」とする上條敦士の惹句は、実に正しい。売野機子作品集『薔薇だって書けるよ』に収録されている短編は、どれも発見、もしくは気付きについての物語だ。何かを見つけることで、感情に気付き、物語が動き出す。そのとき世界は、これまでの世界と違って見える。そのことを、売野機子は教えてくれる。短編に挟まれる形で配置されている「オリジン・オブ・マイ・ラヴ」がいい。2013/03/24
麻衣
17
再読2022/04/07
わたお
12
もう何度目かの再読。感想がなかなか書けないほどに「好き」が詰まってる。大変に好きです。売野機子さんの作品は商業作品は全部集めてますが、これを含めた白泉社短編3作品は売野さんの魅力がこれでもかと詰め込まれていると私は思ってます。どのお話も余韻が素晴らしい…切なくて、苦しくて、眩しくて、あったかくて。売野さんの描く感情描写とセリフと、どこか懐かしさも感じる漫画全体の雰囲気がたまらなく好きなんだなぁ。そして、装丁もそれはもう素敵です。撫でてひとしきり目で堪能してから読むほどに!2015/10/11