メディアワークス文庫<br> 死神と桜ドライブ

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メディアワークス文庫
死神と桜ドライブ

  • 著者名:有間カオル
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784048684675

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内容説明

地味なOL生活を送っていた美咲は、アイドルのように中性的で、若くお洒落な彼氏と付き合っている。ようやく捕まえた愛しい彼のため、美咲は借金の連帯保証人にまでなっていた。だがある日、彼の口車にのって引き合わされたのはヤクザな男たち。まんまと彼氏に騙され、美咲は風俗に売り飛ばされることになったのだ。自暴自棄になった彼女は、走ってきた車に思わず身を投げるのだが――。 『太陽のあくび』で〈メディアワークス文庫賞〉を受賞した有間カオルが、受賞後1作目として放つのは、死の薫り漂う異色のミステリアス・ストーリー! ユナイテッド・シネマ シネマプロットコンペティション2008のグランプリ受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

48
歳なんですか、この間「ほどなくお別れ」を読んで今度は同じ葬儀でも・・どちらかと言うとこちらの方が現実的なんじゃなかろうかと。ほんと女を騙す男もカスだけど、これだけ男に騙されてまだ懲りない。我が娘なら怒り心頭ですわ!。これを美咲の起死回生物語だなんて思えない。またつまらん男に騙されるだけじゃないかしら。彼女はやっぱり死んでいて黒木さんは死神だと思われますか?黒木さんをそんなに悪い奴だと思えないんですよね。あのクソ敏士の方が数段悪魔だわ。遺産、これは無い方がいい。親が死んだだけでもう他人になってしまう哀しさよ2020/05/29

dr2006

40
毎春儚く神妙に咲く”桜”と輪廻の”死”は親和性が高い。恋愛詐欺で全てを失い落胆した美咲は、走行してきた車に身を投げる。運転していたのは、葬儀屋を得意先とする遺体ブローカー黒木だった。この作品は、生きる意味を見いだせなくなった一人の女性が、遺体ブローカーの仕事を通して再生していく物語だ。ほっこりとは真逆の暗然たる設定に対し、人物造形(キャラ)がくっきりサバサバしていてとても読み易い。続編は無い様だが、黒木によって再生した美咲の成長が見たいと思った。日本の葬儀の慣習についても勉強になった。2019/03/24

すみの

30
地味系OL美咲は年下の彼の借金保証人となり、その彼に売られて人生のピンチ。死んでも嫌な状況なら死ぬしかないが、神様なのか死神様の一存で生き返る…?自分の死体を眺める美咲の場面はニガテ。だがそこからの展開があらら。葬儀ブローカー・黒木が謎めいているがやっぱり死神様なのだろうか、だろうなあ。美咲が人生をやり直したいと思わせた記憶にある桜を黒木と探しに行くドライブはもう少し読みたかった。2017/02/22

coco夏ko10角

24
美咲が頭弱すぎるのがちょっとなぁ…(その方が物語が進めやすいからしょうがないんだろうけども)。登場する桜を想像するととても綺麗で、映像で味わってみたい。設定はいいと思うんだけど、もっと面白くできそうなのにもったいない感じ。2014/08/28

たこやき

13
時には、人を死に追いやることも厭わない「遺体ブローカー」の黒木。その黒木の下で働くことになる、愚かな女性・美咲。「遺体ブローカー」という興味を引く題材と、何事からも逃げてばかりだった彼女が、色々とありながらも自分自身の存在を自覚し、その上で行動する、という物語は読ませる。……のに、最後の最後で全て台無しにした感。そこまで、「不思議な存在」とは思わせても、ギリギリ、地に足が付いていた黒木が、最後の一節でその許容範囲を超えてしまう。なぜ、このラストなのか? 最後の最後が、凄く余計なように感じられた。2011/03/30

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