内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
王権論や天皇制論の議論のなかで見過ごされてきた皇女・女院という女性たちに注目し、改めて物語研究の側から、「天皇家」の問題などを考えていく。平安から数百年続く物語の歴史を相手に、歴史とは違う物語独自の意識を探り、王朝物語生成の意味を考える書。
目次
序章 王朝物語とは何か-王朝物語及び「皇女」の定義、「皇女」を研究する意図
第1章 平安王朝文学における「皇女」
第2章 中世王朝物語における「皇女」-『いはでしのぶ』を中心にして
第3章 「天皇家」における女性の役割-「斎王」と「后」
第4章 王朝物語享受の一端-『源氏物語』「梅枝」巻から
終章 「皇女」のあり方と「天皇家」