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内容説明
JAL破綻による路線減便で、さらに経営が厳しくなる空港。赤字空港不要論も叫ばれるが、本当に即ムダと言えるのか。本書では不毛な断罪を斥け、日本の空港の活路を考える。
目次
第1章 赤字空港の実態(空港の赤字をどう思うか 赤字空港を報じる新聞記事 ほか)
第2章 世界の空港の動き(変貌する世界の空港 国際線旅客数で見た空港ランキング ほか)
第3章 空港の運命を左右する航空の動向(空港経営を左右する航空自由化 第1から第9の自由 ほか)
第4章 日本の空港をどうするか(まさかの廃港が現実に 噴出する様々な空港問題 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちさと
24
国内に100ほどある空港。その殆どは巨額の赤字を抱え、その会計も不明瞭。日本の空港に活路を見出すための処方箋はあるのか。地方空港の数は、半分くらいでいいでしょうね。国際線のアジア内でのハブ空港へという目標は、サービスや立地条件、アクセスではチャンギ空港に勝てないし、財源では上海浦東空港には勝てない。やっぱりアイディアとお金。空港民営化どうでしょうか。2018/09/07
月世界旅行したい
9
表ざたになっているだけマシって思えるほどひどいことっていっぱいあるよね。本当にひどいものは表にすらでない。2015/10/02
Teppei Tsujiyama
3
空港の問題は日本の政治の問題が強くあらわれているのかもと、思いました。世界の状況を知らず、赤字体質もドンブリ勘定も将来の方向性も描けていない。で、場当たり的に空港を作ったり、赤字で潰したりという拙速な議論にしかならない。現場だけで町おこしやら、航空会社の努力では変えられない事も多いのでは?何はともあれ入門書として読んでみて良かった。2014/04/18
ペールエール
2
タイトル通り。 航空行政も含めて幅広い知識、現代の課題を知ることが出来る。 2013/10/13
issy
2
赤字地方空港問題や羽田・成田の今後の在り方など、日本の空港問題を世界の空港事情と比較しつつ丁寧に解説してある。まずは国内の各空港の収支を財務諸表レベルで明らかにする必要がある、という点は納得。首都圏空港としての羽田・成田は、両者のハブ化や発着数増加など打つべき手は見えている(茨城空港への分散など論外)。一方、関西三空港や中部国際空港に対する提言の曖昧さは、問題がより深刻なことの裏返しか。2010/06/25