内容説明
作家になれる人、なれない人はどこが違うのか。通俗に堕さず読者からも乖離しない作品を生み続ける秘訣とは。半世紀近く創作の第一線を走り続け、松本清張、笹沢左保、山村正夫ら幾多の作家と交わった経験が、熱きメッセージとなり、志ある後進の背を力強く押す。小説を書きたい人必読の“作家虎の巻”決定版! (講談社文庫)
目次
第1章 プロ作家の書き方
第2章 作家の助走路
第3章 松本清張と私
第4章 自作を語る
第5章 私の出会った作家たち
第6章 若き同志たちへのエール
第7章 あくなき創作への情熱
終章 文芸の条件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リズ
7
森村さんの職業意識の高さ、作家として諦めない、お金よりも、自分のやりたい仕事作家として、純粋に戦争体験者として、使命感を持って書いている。清張さんをほめたたえているが、スケールの大きい清張作品をもとに、新津きよみや、笹沢左保にも興味を抱いた。 テレビの2時間ドラマでは清張さんほど、豪華な雰囲気ではないが、森村さんは、精神性の高い作家で、はまるひとは、はまるのではと感じている。2014/04/11
Yスキー
6
途中中国のプロパガンダに成り下がりそうだったけど、持ち直してくれたしおもしろかった。作者の人生だったり、関わった作家の話だったり、自作についても述べてます。2010/03/25
シャー芯がない
4
森村先生による様々な先生方の本の解説は興味がそそられ、特に松本清張先生の話は感動しました。この本がきっかけで多くの作品を知ったので読んでみようと思います。2010/04/14
紡ぎたい人
4
著者が講演で話したことやインタビューで語ったことなど、色々なところで作家というものを述べた部分の抜粋であるため、同じ言葉、引用が何度も出てくるが、その重なる部分はそれだけ著者が強く感じた表現なんだろうと推察できる。いわゆるハウツー本ではないが、作家を目指し人にとっては執筆に苦しみ悩んでいる時などに改めて読んで見るのもいい。また著者が引用している作家の著書なども、「あ、これ読んだことないけど面白そう!」と思わすものもいくつかあり、そういった意味で勉強になる本だと思う。2010/03/23
Makoto Shimizu
1
作家になるために必要な資質などを書いたものだが、実は一番言いたいことは、「松本清張はとんでもなくすごい作家で、自分は大きな影響を受けている。」ということで、結果として松本清張を先に読みなと言うぐらいのメッセージすら受け取れる。森村誠一と松本清張の最初の出会いの場面などは、それこそドラマの一場面にもなりそうだが、努力していると後から考えてみてもとても不思議なチャンスがくるもんだなと思ってしまう。本題の作家の条件、求められる能力だが、森村誠一があげているのは、1.想像力2.創造力:作品世界を作る力3.表現力42015/07/17
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