内容説明
国際的法律家のソフィーは世界平和のため家庭も顧みずに働き、離婚も経験した。だが、ある事件で命を落としかけ、家族の大切さを思い知る。キャリアを捨て、元夫が引き取った子供のいる湖畔の町に住むことにした彼女だったが、初日に雪道で事故を起こし、地元の獣医師ノアに助けられた。その後も、町に不慣れな彼女を世話してくれるノアにときめく一方、理性では分にはもう恋など無縁だとわかっていた。ところがある日、ソフィーは募る想いに屈して思わず彼にキスしてしまう。それが障壁だらけの切ない恋の始まりとも知らずに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
18
読み友さんの感想から。うわあやられました。ロマンス小説というよりヒューマンドラマです。思いがけない妊娠を受け結婚、互いに努力したものの離婚することになった夫婦。妻は非常に有意義な仕事のため子供を夫に預ける生活を余儀なくされているのですが、死を間近に見る事件を受け、人生を見直すことにします。そんな彼女に最初からメロメロな年下獣医(またいいやつなんだなこれが)、新しい母との関係を戸惑いつつも築いていく子供&孫!…素晴らしい描写です。そしてダイヤ業界の闇、アフリカへの無関心といった部分も良かった!おすすめです。2016/04/18
choco
9
いぃーなぁ、すごくいい、ノア君。素直でユーモアあって、10歳年上のヒロインにめちゃ惚れなヒーロー。どこかに落ちてないかな。レンガも割れないし、スナイパーでもないけど、お約束の鍛え抜いた身体な獣医さん。包容力半端ない。物語は背景と同じくゆったりと進みます。ノア君とのロマンスもですが、ソフィーが母親業やり直しに奮闘するのがとても面白い。卓越した弁護士のソフィーが対面する出来事への考え方など、いろんな事に反映できそうな箇所がたくさんあって勉強になりました。2015/10/25
mum0031
3
国際法律家のソフィーと、獣医のノア。 式典の最中にテロリストに拉致され、九死に一生を得たソフィーは人生観が変わる。 子供が2人いながらも、仕事優先を選び結婚生活は終わり、気付いてみればたった1人取り残されていた。 年の差や、子供を望めない事でノアとの関係を終わらせるが、諦めないノアに説得され人生を共に歩く事を決断する。 ソフィーって、自己中心的・冷静沈着・可愛げの無い女性かと思っていたけど‥意外な結末。 2019/04/23
MOMO
3
ノア君ったら、ほんといい子よねぇ・・前回ニーナちゃんに寡黙なヒースクリフみたいに言われていたから、どんな兄ちゃんかと思いきや、スンごくいい奴じゃん!年齢差なんて関係なく、恋するソフィーちゃんに孫までいたって、ちっともその想いは揺るがないんだもの。もっとも、ソフィーちゃんの方は、自分達の年の差を知った途端にうろたえまくるけどね。前回気になっていたマックス君もちょっと落ち着いた感じがしたので、一安心だし、ザック君とソネットちゃんもぎこちないながらも和解したようだし。今回は、いろんな関係が修復された話だったわ2010/11/06
びわ
2
うーん、よかった!年下ヒーローは苦手だったんだけど、ノアはほんとに素敵。前向きで心があったかくて、癇癪をおこさない。ヒロインにメロメロなとこも、動物に話しかけちゃうとこもいい!ヒロインは、ワーキングマザーだから共感するとこがたくさんあって、前半は読むのが辛いくらいだった。二人が幸せになるために前進して努力する姿がすごくいい。シリーズの他の話も読むべきかなあ。でもヒロインに肩入れしたから、ヒロイン元夫の話は読むのがいやかも2013/01/31