内容説明
坂本龍馬における“人間関係”の特色は、「相手が持っている、他人を幸せにする力を発見し合う」ということだった。人間関係は、1対1、あるいは1対複数、さらには個人対組織の関係になることもある。もちろんどんなに人間の輪が広がろうともその土台になるものはあくまでも人間対人間の関係である。龍馬はその生涯を通して、「敵の中に味方つくる」ことに専念した。直接的な自分の敵を味方にしたのではない。薩長連合しかり、大政奉還、つまり国家的規模で対立する徳川将軍家と京都朝廷とを仲介したことになる。彼のこういう行為の核になったのは、すべて“人間関係”であった。本書は、そんな龍馬の「敵の中にも味方をつくる」人間関係術を紐解いてみる。
目次
第1章 龍馬に学ぶ人間の三つの出会い
第2章 龍馬の自己変革と人間ネットワーク編成法
第3章 “刀の時代”の人間関係
第4章 “ピストルの時代”の人間関係
第5章 “国際法の時代”の人間関係
第6章 そして―龍馬と現代のビジネスマンとの人間関係